Hidemi Shimura

Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ

  • TDWアートフェア2014に出展します 2014-10-22 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura東京デザインウィーク内のイベント、TDWアートフェア2014の後期(10/30-11/3)に出展します。 私のブースはC-4です。会期中はトイレ休憩と昼食(会場内は食事禁止なので)以外は作品の前にいます。 実はとても人見知りな性格なので大勢の人と会うのは緊張するのですが、がんばりますので是非見に来て下さい。 夜9時(最終日は8時)まで開いてるので、お仕事帰りにもどうぞ。
  • I’ll exhibit my artworks in TDW art fair 2014-10-22 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi ShimuraI’ll exhibit my artworks at TDW art fair 2014 in Tokyo Design Week (Oct 30th – Nov 3rd). My booth No. is C-4. I’ll be there everyday except going to restroom or lunch time. I’m a kind of  closed person, so I’m really not good at talking to many people, but I’ll make my effort this time. The exhibition ...
  • どうして蘇州にアーティスト・イン・レジデンスに行ったのか? 2014-10-20 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura私は2010年上海万博があった年に半年くらい蘇州の本色美術館というところで滞在制作してました。今日はどうしてそこに行くことになったのか?のお話を書きます。 蘇州へ行く前の2009年には上海市の徐家匯という東京で言えば新宿とか秋葉原みたいな高層ビルの立ち並ぶところに住んでいました。その頃住んでた高層アパートの横の道路が、毎晩夜中に万博前のインフラ整備のため、道路を掘り起こして水道管とかを新しく入れ替えるという工事が始まり、更に昼間は住んでた部屋の上の階の改装工事が始まり、騒音のため昼も夜も眠れない!という辛い状況になったのです。 そこで、2010年の始めに上海の郊外に引っ越したのですが、しばらくしたらそこでも水道管工事が始まり、ちょっとノイローゼ気味な感じでした。 ある日、巨鹿路というちょっとおしゃれな建物やショップが並ぶ通りにあるお気に入りの本屋「渡口書店」に行った時に、まだ出来て間もない本色美術館のリーフレットが置いてるのを発見。写真を見たらカッコ良い建物で、アーティスト・イン・レジデンスもやってると書いてあったので「面白そうだなー」と思い、「私これ行きたいわ。」と言ったら、たまたま友人の一人がこの美術館の展示をキュレーションしてるキュレーターさんと知り合いで、しかも近々その人と一緒にご飯を食べる約束が有るとのこと。 そのご飯を食べに行く時に私もお邪魔して、作品やポートフォリオも見てもらってOKが出たので、無事本色美術館での滞在生活が決まったのです。(コネを使った感じになってしまいましたが、実際中国では紹介してもらうと物事がスムーズに進むということはよくあります。) 蘇州は上海から高速鉄道で30分の「東洋のベニス」と言われる歴史のある街です。運河が有る古い町並みや、古い庭園やお寺などが観光の目玉になっています。しかし、私が滞在していた本色美術館はなぜか市の中心から車で20分位かかる工場と農地に囲まれた工業地区にいきなりあり、美術館の庭から見える風景はこんな感じ→でした。 美術館は総面積6,000平米もありかなりの広さで、しかも深圳出身の館長さんが自費で建ててしまったという不思議な美術館です。 「なんでここに建てたのか?」聞いてみたら、「土地が安かったから」とのこと。更に、「建物に使ってある古いレンガとか木材がカッコいいですね。」と言ったら、「あれは蘇州の古い家を取り壊した時に出る廃材を取り扱ってる市場があって、そこから買ってきて使ってるんだよ。廃材は安いからねー(笑)。」とのことでした。 本人は冗談半分に「安いから」だと言ってたけど、実際は単に安いからというだけの理由ではなく、この土地を選んだのは、美術館の運河を挟んだ向かいに良い感じの古い赤レンガ倉庫があって、そこも合わせてアートエリアとして再開発しようとしているというのと、古い廃材を再利用して蘇州の文化を保存しようとしているのです。 ここにいる間は上海にいるのとは全然違った面白い体験をしたので、今の私に大きな影響を与えた出来事でした。それについても、また後で書きます。 この美術館は大々的にアーティスト・イン・レジデンスへの募集をしているわけではないので応募者も少ないし、滞在用の部屋やスタジオは余ってるので、たぶん選考も通りやすいと思います。ただ、周りに何もない郊外にあるのと、スタッフもほとんど英語が話せないので、中国語が話せないとちょっと辛い感じです。でも、初の海外からの滞在者だったMayaさんについてここのスタッフは、「来た時は全然中国語が話せなかったけど、私たちと毎日練習してたらかなり話せるようになったよ。」と言ってたので、もしかして覚える気さえあれば言葉についてはあまり心配しなくても大丈夫なのかも知れません。
  • 自分の展示を見に行ったら開いてなかったお話 2014-10-18 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimuraふと気づいたら本格的に作品発表を初めてから今年で大体10年になるので、記念に色々な思い出をすこしづつ発表しようと思います。7年間の上海生活も含めて、良い話から悪い話まで今までここには書いてなかったことが色々あって、そろそろ時間も経ったから書いても良いかなあ?と思う事があるのです。思いついた順に書くので時系列には沿ってません。 第一弾は「上海でグループ展に参加したけど見に行ったら入口が閉まってて前で若者たちがバドミントンをしていたお話」を発表します。これを読めばなぜ私が貸し画廊とかお金を払って参加する展示が基本的に嫌いなのか?というのが分かってもらえると思います。 私がまだ作品の発表を始めたばかりの頃、多くの日本人アーティストと同じく私も作品を発表するにはお金を払って場所を借りるしか無いと思っていた時期がありました。海外にはコマーシャルギャラリーしか無く、場所代は必要ないということをまだ知らなかったのです。 当時はまだ上海に住んではなかったですが、上海のとある大学の展示スペースで展示の話があり、日本と中国のアーティストたちが全部で30人位展示に参加しました。日本人の参加者はみんな数万円ずつ出展料を払って参加していて、その中の何人かは現地にも来ていました。 オープニングパーティは無事済んで主催者も含め他の人達はみな日本に帰ってしまったのですが、私はまだいたので中国に住んでいた友人何人かとその後にも展示を見に行ったのです。 そしたらなんと展示会場は鍵がかかっていて開いてないし、おまけに前で学生たちがバドミントンをしてました… 一緒に行った友人たちは中国語が流暢だったので、管理人に聞き鍵を持ってる人に電話してくれたのですが、 「えー?今日は日曜日だから開いてないよー」みたいな話。 そこを友人が頑張って「せっかく遠くから見に来たんだから開けてちょうだい!」みたいな感じで頼み込んでわざわざ来てもらって開けてもらったのです。 その日はまあ無事に展示は見られたし、日曜だったから仕方ないかということになったんだけど、その後にも他の人が行ったらやっぱり開いてなかったという… その管理不行き届きぶりに怒った私は、他の出展者たちに「会場開いてなかったんだから主催者に文句言って出展料を返してもらおう!」と言ったんだけど、他の人達は???みたいな反応で、むしろ怒ってたのは私だけだったという… 私は「あれ?これって怒るポイントじゃないのかな?私ってひょっとして短気すぎるのかな?」とか、「みんな結局お金払って海外での展示歴が一つ増えればそれでいいのか?」とか当時は悶々と考えたものです。 もしもお金を払って参加したんじゃなかったら単なる笑い話で済むかもしれないけど(実際鍵開けてもらうまでのやりとりとかちょっと面白かったし)、何万円も払ってるのにこれじゃあ普通怒るんじゃないか?と私は思ったけど、他の参加者はそうでもないらしい… 幸い上海に引っ越した後からは、展示会場が開いてないという目には一度も遭ったことがなかったんだけど(というかいくら中国でもさすがにこんな事はめったに無いと思う)、展示する会場によっては有り得る話です。この場合はやはり、お金を集めて主催するのなら主催者は搬入から搬出まできちんと責任を持って管理するのが当然です。
  • 私たちは「停滞」しているのではない、「安定」しているのである。 2014-10-11 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura興亡の世界史00 人類文明の黎明と暮れ方 青柳正規 講談社より↓ ”日本のバブルが崩壊した一九九〇年以降、経済学者を始めとする識者はみな一様に「日本は停滞期に入った」と指摘した。たしかに九〇年代に入って日本の経済成長は鈍化したが、依然として世界第二位の経済大国であることに変わりはない。すると、あまり変化を好まず平穏に暮らしたい人にとっては、この状況は決して悪いことではない。「停滞期」というから、このままではいけないと力み返ることになるのであって、「安定期」といえばいいのである。 ところが、現代人は成長の呪縛からなかなか逃れられず、ことに経済の世界では、前年と同等の業績であることは停滞とみなされ、由々しきこととされる。しかも経済分野は結果や予測が数値化されやすく、それゆえに人々に対して説得力を持つ。数字で示されると人はああそうかと納得するが、そこにじつは大きな落とし穴がある。数値化されないところに、重要なものが隠れているからである。” 図書館で歴史の本で面白いのがないかなあと探してみたら良い本があったので読み始めました。全部で21巻あります。序章に早速良いことが書いてあったので引用してみました。 前々から何故に経済というものは常に成長し続ける必要があるのだろうか?と思っていて、数字として見える成長よりも実際に人々が満足しているかということが大事な筈なのに、実体の無い数字を追い求めて過労死するまで働いたり、忙しくてやりたいことが出来なかったりするような状況は果たして成長と言えるのだろうか?と思うのです。 私自身も毎日終電で帰るくらい忙しい生活と、のんびり必要な分だけ働くような生活の両方を経験したことがあります。すごく忙しかった時は早く仕事を終わらせて作品作ったり遊びに行ったりしたいのに!と思ってた記憶があります。ただ、若い時に忙しく働いて身につけた技術とかノウハウがあるからこそ今のんびり働くことが出来ている部分もあるので、あれはあれで役に立ったなとは思います。 個人的には、仕事が大好きでたくさん働きたい人は働けば良いし、仕事は程々で他のことに時間を使いたい人はそうすれば良いと思います。あと、会社にはどちらか一種類のタイプの人間しかいないよりもどちらのタイプも揃っていたほうが結果的に絶妙なチームワークが発揮されるので、世の中にはどちらも必要なのです。要するに、どちらのタイプの生活に自分がより満足感を得られるのかということを考えて、他人の意見や余計な情報に惑わされること無く自分の生活スタイルを選んで実践できるということが大事なのではないか?と思います。