Hidemi Shimura

Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ

  • 蘇州でアーティストインレジデンス開始しました! 2018-03-02 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura作品の制作とレジデンスに出発するための準備で大分バタバタしていましたが、昨日より中国江蘇省蘇州市での pantcrator gallery 主催のアーティストインレジデンスでの滞在制作が開始しました。 スタジオは下の写真のようにとても広く、普段は仕切られた部屋を各アーティストが使うのですが、今オフシーズンで他に滞在アーティストがいないため私が一人で使って良いとのことです。 一人では使い切れないので、一番大きい部屋だけ使う感じにすると思います。私の前はフランス人アーティストが滞在していたそうです。 ここで作る作品を4月末からの横浜での展示に持っていきます。ここにも1階に200㎡くらいある展示スペースがあり、そこで展示が出来るのですが、広すぎるのでどうすれば空間をある程度埋めることが出来るのか?と思って今考えています。そういえば前回蘇州で展示したときもスペースが広すぎて頭を悩ませた結果観客参加型インスタレーションをする事にしたのでした。中国はどこもギャラリーが広いので、個展だと本当に大変です! 56文創園という新しくできたアートディストリクトの中のレジデンスで、周りは現地のアーティストのアトリエやデザイン事務所などのオフィス、展示スペースやカフェやショップ等が集まった複合施設です。工場を改造した大きな建物3つからなり、とても広いです。 滞在中は上海にも時々行きますので、新しい美術館等アート情報もレポートしますので是非見てみて下さい!
  • クラウドファンディング始めました 2018-02-15 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimuraつい最近までまさか自分がやることになるとは思ってなかったけど、クラウドファンディング始めました。 是非内容を見てみて下さい! 「上海ー蘇州ー東京ー横浜にまたがるアートプロジェクトを実現したい!」 元々私はお金なんて働いて稼げば良いじゃない?と言ってるタイプの人間ですが、今回は個展の予定が続いていて作品をたくさん作る必要があり、本当に働いてお金を稼ぐ時間が無いくらい作品制作が忙しいのでやむ終えないです。 今回のリターンの目玉は、ショルダーバッグと猫型作品付きフォトフレームです。 ショルダーバッグは布にプリントしたものですが、フォトフレームの縞々部分は刺繍糸で作った作品の実物が入ってます。 ※猫型の部分は実際はカッティングプロッターの機械でカットするので、もっとキレイに切れます クラウドファンディングのために現代美術に馴染みの無い方でも楽しめるようなものを目指して新たに作ってみました。 作品も普段ギャラリーで販売するよりかなりお得な価格になってます! 今回のクラウドファンディングはいつも作品を扱ってもらっているタグボートさんのプロジェクトとして行っていて、掲載内容についてのサポート等がありましたので一人で全部行うよりは大変ではなかったと思います。 とはいえ、内容やリターンは自分で考えたので、準備には結構時間がかかりました。 私は何か新しいことをするときは結構迷う方なので、今回も何日も考えた上でやってみることに決めたのですが、実際やってみた結果、文章を考えるのはプレゼンの練習になるし、リターンを考えるのも結構楽しいので、他のアーティストの方も一度やってみると良いかもしれません。 ただ、今回のクラウドファンディングは単純に資金を集めるためだけに行ったのではないのですが、資金集めに関係のない内容は紹介文に書くことが出来ないので、その辺はほとんど伝わっていないと思います。 今回のクラウドファンディングの目的として、もちろん個展続きで準備費用がかかるというのもありますが、次回の個展の宣伝も目的としています。 結構長い期間掲載されるので、単純に大勢の人に見てもらえるのではないか?と思ったわけです。 更に、3月は蘇州にアーティストインレジデンスで滞在して作品を作りますので、現地からの蘇州の様子や上海のアート情報をこのブログ等でレポートしていく予定で、そちらともリンクさせていく感じにしたいと思っています。 なぜかというと、日本に帰って来てから、常々「日本のアーティストは中国で展示する事にはあまり興味が無いらしい」というのを感じているのですが、それはもったいないと思うのです。 上海は今新しい美術館が次々に出来たりして、現代美術がとても盛んになっています。人によっては「今は香港や北京よりも上海の方が盛り上がってる。」と言います。 「せっかく日本から近いんだから日本のアーティストも行けばよいのに!」と思うのですが、たぶん情報不足だったり、中国に対してあまり良いイメージが無かったりで、行くのをためらうのではないか?と思います。 そこで、私が今回現地から新しい情報をレポートして伝えよう!と思った次第です。 私もしばらく働いていたので中々上海に行けなかったのですが、今回は作品作りながら蘇州に1か月滞在するので、その合間に上海にも行きあちこち見たり話を聞いたりしてこようと思っています。というわけで、これらも全部まとめて一つのプロジェクトとして行うぞ!と思っています。 もちろん個展のための作品も引き続き全力で作りますので、そちらも是非見に来てください! 4/3(火)ー4/8(日) 個展「開花宣言 -blooming- Vol.2」 JINEN GALLERY  東京都中央区日本橋小伝馬町7-8 久保ビル3F 開廊時間:12:00〜19:00 ※金曜日20:00まで ※最終日16:00まで 休廊日:月曜日 4/24(火)ー5/6(日) 個展「パラレルワールド」 gallery fu 神奈川県横浜市中区石川町1-31-9 開廊時間:12:00〜20:00 ※日曜日18:00まで 休廊日:月曜日
  • 藤本由紀夫展@Shugoartsと100台のメトロノームのためのポエム・サンフォニック 2018-01-24 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura先日4月末からの横浜での個展の打ち合わせをしながら、千葉市立美術館の小沢剛展、六本木のアートコンプレックスのギャラリー色々、森美術館のレアンドロ・エルリッヒ展を回りました。 横浜の展示の打ち合わせを千葉でやるのがちょっとめちゃくちゃで面白いと思いましたが、実際展示を見ると色々アイディアが浮かぶので、美術館で仕事の打ち合わせとかいいんじゃないでしょうか? 小沢剛展やレアンドロ・エルリッヒ展については他に多くの人が感想を書くでしょうから、それ以外の小さい展示の中で印象に残ったShugoartsでの藤本由紀夫展「STARS」についてちょっと書いてみます。 オルゴールの回すねじの部分が3つ付いた縦長の箱が並んでいて、パッと見では?????という感じです。ギャラリーの方の説明によると、ねじは自由に回して良いとの事、箱の中にはある曲のオルゴールが入っているがそれぞれ一音ずつしか鳴らないように細工がされている。人がねじを回して音を鳴らすことにより、毎回違う即興の音が流れる。 人の脳というのはある音を聞いたときに無意識に自分が今まで聞いたことがある曲と関連づけてしまうように出来ており、オルゴールから流れる即興の音に対しても知っているフレーズと重ね合わせようとしてしまうとの事。 そして、展示のタイトルの「STARS」は、展示の説明文によると「タイトルの STARS は夜空に浮かぶ一つ一つの星をつなぎ合わせ星座の物語を作った人間の視覚認識に基づいており、1 音ずつランダムに発生する音を頭の中で和音に構成しなおし、パターンやメロディーとして聞かずにはいられない人間の聴覚の可能性を示唆します。」とあり、星から星座を作り、一つ一つの音から音楽を作る人間の想像力に対する敬意が込められているのではないかと思います。 一つ一つの音の集合と聞いたことがあるフレーズを重ね合わすというと「100台のメトロノームのためのポエム・サンフォニック(Poème Symphonique for 100 metronomes)」をちょっと思い出します。 前回渋谷で行われたジェフ・ミルズ&オーケストラのコンサートでこの曲が演奏され、実際はたくさんのメトロノームが音を立てているだけなのに、ある時は雨音に聞こえたり、ある時はアフリカの民族音楽のようなリズムに聞こえたり、聞く人によって変化する不思議な曲なのです。 結構長い曲で、最初はただのうるさいバラバラの音に聞こえますが、ずっと聞いていると何かが聞こえてきます。 その前のジェフ・ミルズ&オーケストラのコンサートでは、ジョン・ケージの「4分33秒」が演奏?され、静かにじっとして音を立てないようにしてないといけないのかな?と思い、なんだかそわそわと落ち着かない気分でした。ただ、音を立てないように努力するという点において、会場内に妙な一体感が漂っていた気がします。
  • なぜ日本人は南京に行くのをためらうのか?と映画「南京!南京!」 2018-01-17 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura去年の夏南京でのグループ展にひっそりと作品を出展していて、その時に中国人の友人に「南京には行くの?」と聞かれ、「うーーーん」という感じの返事をしたところ、「なんで日本人って南京に行くのを避けようとするの?」と言われ(友人の夫は日本人ですがやはり南京にはいきたがらないとの事)、「だってやっぱりちょっと気まずいしー」という感じの返事をしたのでした。 いずれにしても遠くでグループ展で数点出展するだけの場合は現地にお任せするので直接行くことはあまりないのですが、確かに南京だと更に行くのをためらう感じはあります。 南京にだって日本人は住んでいるし、日本人旅行者も大勢行くし、今となっては日本人を嫌っている人ばかりではないという事も分かっていますが、なんとなく後ろめたいのです。 友人曰く「例えば長春包囲戦では中国人が中国人をたくさん殺したし、同じ国の人同士でも殺し合うことがあるんだから、南京の事をそこまで引きずる事は無いんじゃないの?」だそうですが、私は長春包囲戦でそこまでたくさんの人が死んだ事は知らなかったので(30万人が餓死したと言われる!)結構びっくりしたのでした。 更になぜ私が南京に対して気まずい感じがするのか記憶をたどってみると、前に上海で陸川(Lu Chuan)監督の南京大虐殺を題材にした映画「南京!南京!」の監督の舞台挨拶と上映後の質疑応答付き上映会で、中国人も日本人もみんなで一緒に見ましょうという趣旨の会があり、日本人と中国人の友人何人かで行った時の事を思い出しました。 この映画は、それまでは南京大虐殺の映画といえば一方的に日本人が悪者として描かれていたものが多かったのに、「南京!南京!」では戦争を体験する事により精神的に追い込まれていく一日本人兵士の観点から描かれているという点が新しく、中国でも賛否両論があった映画です。 上映会の参加者は日本人と中国人半分半分くらいだったと思うのですが、辛いことが次々に起きる映画なので泣いてしまった人が多く、上映後の質疑応答も泣きながら発言する人もいて、かなり濃い感じの上映会だったと思います。 私と友人たちも映画を見た後すっかり暗くなってしまい、立ち直るのに数日かかったのでした。結構辛い映画なので見た後に気分が落ち込みますが、もし興味がある人は見てみて下さい。 あと、中国と言うと反日というイメージがありますが、政府がメディアや情報をコントロールしてるってのは中国では周知の事実なので、自分で歴史や海外の情報を得る努力をしている人もかなり多いです。 だから、客観的に歴史や政治、他の国の事を見ようとしている人もたくさんいるので、実は根っからの超反日な人って実際はそれほど多くないのです。 上海では、むしろ日本のサブカルとか好きな若者がたくさんいて、日本大好きな人が結構います。 とはいえ、なぜ隣の国なのにこんなに性格も考え方も正反対なんだろう?っていうくらい違っていて、完全に理解しあうのは無理なので、お互いの違いを認めたうえで付き合っていくしかないのです。なので、中国は日本にとっては永遠のライバルであり、近くて遠い国であり続けるのでしょう。 私が個人的に中国人の好きな所を挙げるとすると、思ったことをはっきり言う点と人の悪口を言わない点でしょうか。 思ったことをすぐ言ってしまう人たちなので、結構カチンとすることも言われるので時々喧嘩になることもありますが、その代わり本人がいないところで悪口を言うという事が無いのです。 身内には優しく他人には冷たいと言われる中国人ですが、仲の良い友達=家族同然の扱いなので、一度仲良くなってしまえば気を遣う必要が全く無いので気楽なのです。 ちなみに、仲が良くなるほどひどいことを面と向かって言われるようになるので、ひどい事を言われるようになった=かなり仲良くなってきた!と判断すると良いのではないかと思います…
  • 新年のご挨拶&今年の大体の予定 2018-01-08 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimuraなんだか遅くなってしまいましたが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 今年前半の予定としましては、5月に横浜石川町の gallery fuさんにて個展「パラレルワールド」開催、日にちがまだ確定してませんがGW挟んで2週間くらいの予定です。 その前の3月くらいに中国蘇州に刺繍糸の買い出し&アーティストインレジデンス(滞在制作&オープンスタジオ)で1か月くらい滞在しようと思っています。 そして、下の動画のような感じの動くインスタレーション作品を制作し、これを横浜の個展でも展示します。(下の動画は小さい模型ですが実物は2メートル以上のものになります。) なぜ蘇州かと言うと、蘇州は刺繍が有名でシルクの刺繍糸の産地なのですが、私は2010年にアーティストインレジデンスで蘇州に半年間滞在したときに蘇州産のシルクの刺繍糸に出会い、それ以降ずっと蘇州産の刺繍糸を作品の材料に使用しています。蘇州に滞在してた時の個展の様子 蘇州の刺繍糸は色数が1300色以上あって(通常の刺繍糸は500色くらい)カラフルな私の作品にはぴったりなのです。 今回の作品では刺繍糸をたくさん使用する事になるので、アーティストインレジデンスで現地で制作すれば糸をすぐに買いに行けるし、広いスタジオも使えるし、一石二鳥!と思ったわけです。 個展ではインスタレーション以外の通常の壁に掛けるタイプの作品もたくさん展示しますので、実はやらなければならないことがたくさんあって大忙しな感じです。 今年中に上海でも個展をする予定ですが、それも横浜の個展が終わってからなので日時はまだ未定です。 あと、最近アジアから出られていないので、今年はどこかほかの所でも作品展示したいものです。 とても筆不精な性格なのでブログも時々しか更新できないのですが、今後も色々お知らせをアップしますので今年もよろしくお願いします!