Hidemi Shimura

Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ

  • アートフェア東京2014 ベストギャラリー賞(私個人の) 2014-03-12 今まで上海にいたおかげで一度も行けなかったんですが、今回初めて「アートフェア東京2014」に行ってきました。 感想としては、「思ったより会場が小さい。思ったより外国人が少ない。思ったより海外のギャラリーも少ない。」だったんだけど、骨董から現代美術までジャンルが幅広いので一度に正反対のものが見られてとても興味深いです。 欧米のギャラリーが少ないのは仕方がないとして、もっとアジアの色々な国からの作品が見てみたかったです。一応アジアのギャラリーを集めたコーナーもあったのですが、全体的な比率を考えるとまだまだ少ない気がしました。(そう考えると上海のアートフェアSHcontemporaryのほうが国際色は豊かだった気がする。) 私の中で一番よかったのは富山のギャラリー Gallery KUGO 立体感があり技法的にもとても凝っている作品揃いで、作品の選び方に一貫性があるし、見ていて楽しい展示に仕上がっていました。しかし、こういう作品は写真ではなかなか良さが伝わらないのでもったいないところです。 それから、一目見て「おっ!」と思ったのが、札幌の Gallery 門真 & ANNEX の水玉の作品。前にひょんなことから写真だけ見たことがあり、平面なんだけど奥行きのある作品だと聞いていたのですがあまりイメージができなかったのです。しかし、今回実物を見たとたんにあの作品だということが分かりました。平面なんだけど水玉が層になっていて、ちょっと立体感があります。遠くから見ても目を惹く作品です。 あと、SHcontamporaryで毎年良い作品を展示していた台北の TINA KENG GALLERY の支店(たぶんこっちは若手作家がメイン) TKG+ もアジアコーナーで出展してました。やっぱり面白い作品を展示してたのですが、今回は小さい作品がメインで数も少なかったのでやや物足りない感がありました。 なぜ私が TINA KENG GALLERY が好きかというと、このギャラリーで扱っている蘇笑柏(Su Xiaobai)という古い木や漆を使ったかっこいい作品を作るアーティストが好きなのです。 最近色々な人の作品を見て感じることは、「百聞は一見にしかず」と言うけれど美術作品に関してはまさにその通りで、写真で作品の良さを伝えるのはなかなか難しいので、やはり実物を見ないと分からないのです。 その点でもアートフェアというのは色々な作品が見られるのでやっぱり新しい発見があります。 あと、出展者にとってアートフェアの一番の目的は「作品の販売」ですので、欲しいと思った作品はジャンジャン買ってください!アートフェアの入場料は事務局の収入になるだけだし、やっぱり作品自体の売り上げが伸びないと出展者側にとっては厳しいので…
  • K’sコンセプト 志村英美と吉本伊織展 「近くの色、彼方の色彩」 展示風景  2014-02-24 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimuraこれらの写真は只今京王プラザホテルにて行われている展示風景です。 こちらが新作「シャンハイ・カラーズ」、制作期間3ヶ月です。 こちらがもう一人の出展者吉本伊織氏とのコラボレーションインスタレーション、ホテルのロビースペースです。 私こういう公共エリアでインスタレーションを行うのは非常に好きです。 そしてロビーに展示されている作品幾つか こちらはギャラリー内の展示風景、ギャラリーはロビーエリアの一部にあり、ギャラリーの出展者はロビーにも作品を展示できます。(非常に広いのでかなりの作品数が必要です。)
  • Exhibition photos -Colors Up Close, Gradations at a Distance- 2014-02-24 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi ShimuraThese photos are from my on going exhibition “Colors up close, gradations at a distance” at Keio Plaza Hotel, Shinjuku. My newest work “Shanghai Colors”, I spent three month to finish this. This is a collaboration installation with another exhibiting artist “Iori Yoshimoto” at  hotel’s lobby space. I love doing installation at public space like this. Some other works ...
  • K’sコンセプト 志村英美と吉本伊織展 -近くの色、彼方の色彩- 2014-01-25 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura 新しい才能を発見し、世に送り出す「K’sコンセプト」。第一回は長年上海で活躍した志村英美、モノトーンの美を表現する吉本伊織の二人展を開催いたします。 -DM裏面より 私にとって7年ぶりくらいの日本での展示となります。是非見に来て下さい。 展示のタイトル「近くの色、彼方の色彩」はこのイベントのご意見番としてお世話になっている画家の出射茂さんが付けてくださいました。私たちの作品の感じを上手く言い表した言い得て妙なタイトルだと思います。 「K’sコンセプト」という企画名はこの企画の発案者Kさんという方の名前に由来しています。作品を買うのとは違う形でアーティストをサポートすることはできないか?というアイデアを元に、若手?アーティストに展示の機会を与えるという目的で始められたアートイベントで、今回が第一回目になります。 なぜホテルの中のギャラリーなのかというと、外国の方も含め大勢の方が訪れるということと、ギャラリー自体は夜7時までですがロビー部分にも作品が飾れるため実質その部分は24時間展示されているということになって良いではないかということでホテルを選ばれたようです。 新宿京王プラザホテルでは初の現代美術の展示なので、新しい試みです。私は今までもギャラリー・美術館など普通の場所以外にカフェ・バー・デパートのエントランスホールなどで展示したことがあり、新しい場所で新しい試みをするのは大好きですが、ホテル側にとって「もう2度と現代美術は展示しない!」と思わせるような結果にはならないように頑張りたいと思います。 私達の作品は写真では分かりにくいのが共通した特徴ですが、2人共使う素材が独特で実物は非常に質感のある作品になっています。写真を見て一見「何でこの組み合わせ?」と思うかもしれませんが、実物を見ると色々共通点を発見できると思います。 吉本氏の作品は鉛筆の芯に使われている粉を塗りたくってヤスリで磨いて光沢に変化をつけたり、陶器の粉?を使ってみたり(これは新作で実物を私もまだ見ていないのでどんな感じなのか乞うご期待です)モノクロなのに見る角度で色が変わったりする不思議な作品です。モノクロなのになぜか温かみのある作品です。 私の作品「サイレント・インベーダー」シリーズは糸を素材としており、細く切ったアクリル板にいろいろな色の糸を縞模様に巻いていくというとても制作に時間のかかる作品で、糸独特の光沢があり平面作品なのに奥行き感がある作品です。今回は「テンション」シリーズも少し展示しますが、そちらは上海の工事現場で拾ったレンガ・コンクリートの破片に糸を巻き付けつつ、蜘蛛の巣のような形を作っているという作品です(こちらも制作に時間かかってます)。 どの作品も残念ながら写真では良さが伝わりにくいというのが特徴で、実物は写真の1万倍くらい良い!と自信を持って言えます。(写真を見た時はなんとも思わなかったけど、実物を見てすごいと思ったと言われたことが何度もあります。) 畳1畳分の大きさの新作も展示しますので、あまりの細かさにびっくりしたり呆れたりしたい方は是非会場までお越しください!      
  • アーティストがお金を払う必要がある展示・コンペ・出版物-プロのアーティストは貸し画廊では展示しない! 2014-01-11 なんかアーティストがお金を払って参加するタイプのとあるアートフェアがよくメールを送ってくるので、怪しいと思って調べてみたら偶然よく参考にしているサイト http://www.artbusiness.com/artist-pay-to-play-list.html の記事に名前があって、やっぱり!と思いました。 貸し画廊が多い日本でこういうことを言うのはちょっと憚られますが、「プロのアーティストは展示のためにお金を払うことは絶対にありません!」つまり、場所代を払ってギャラリーを借りることはしないという事です。 海外では貸し画廊を借りるのはアマチュアのみで(例えば趣味の絵の会とか)、プロのアーティストはコマーシャルギャラリー(商業画廊・企画画廊)でのみ展示をします。 海外にもまれに貸し画廊タイプのギャラリーはありますが、(Vanity galleryとか Pay to play galleryなどと呼ばれます)地元のアーティストたちはどのギャラリーがそういうギャラリーなのかよく知っているので、そういう人が経歴を見ると「あ、この人お金払って展示に参加したのね。」とバレてしまいます。 上海でもそういう日系のギャラリーがあったのですが、貸し画廊と知ってる人からは「あー、あのギャラリーね…」みたいな扱いでした。 しかし、日本の場合貸し画廊でも企画展をやったりするので判断基準がちょっとややこしいですね。 http://www.artbusiness.com/artist-pay-to-play-list.html によると、とにかく参加する前に参加することによって費用に見合うだけの効果が見込めるのかどうかを調べてよく検討することだそうです。 費用も最低で100ドルくらいから上は数千ドルまで(例えば、参加に必要な送料や交通費、宿泊代なども入れると)色々あるし、時々アートコンペを開催したりして魅力的に見えるオファーを提供したり、あの手この手でお金を出させようと頑張ってきます。 こちらに詳しいリストも載ってるので、もしこういうお金を払って参加するタイプのイベントからメールが来たりした場合名前をチェックすると良いです。 こちらのリストになかったとしても、新手のものかもしれないので参加前にネットなどで調べたほうが良いです。 お金を払うコンペ全部がいけないというわけではなく、数千円程度の良心的な価格なら全然問題なしだと思います。 私的には作品1点出すのに1万円以上かかるようなのは参加はご遠慮します。あと、結局賞金もその集めたお金から出るわけですから、まるで大勢のアーティストが一部の入賞者のためにお金を払っているかのような、アーティストのヒエラルキーを決定するような仕組みは私は嫌いです。