上海当代芸術博物館 「時代肖像-当代芸術30年」展 2013-10-12 上海当代芸術博物館 Power Station of Art は上海の万博パビリオンがあるエリアの近くにある美術館です。昔発電所だったところを改造した(イギリスのテートモダンと同じですね)とても広くて面白い建物です。入場は特別展(海外から大物アーティストの作品が来るとか)がない限り通常は無料です。
11月10日まで「时代肖像-当代艺术30年」展という展示をやっていて、中国現代美術の流れに沿った分かりやすい展示になっています。「この人知ってるー」という有名な人から若手でまだ馴染みのない作家まで混じって展示してあり、アーティストの分布も偏ることなく全国から集めているようでした。
暗い色が多かったり政治色が強かったりする中国現代美術展の中には見に行くと気分が沈んでしまうものも時々あります。ですが、この美術館自体天井が高くて明るい作りになっているのと、結構明るくてポップな作品を選んであるので、見ていても楽しい展示となっています。ちょっと子供が走り回ったり騒いだりしても大丈夫な雰囲気なので、子供連れの家族にもおすすめです。
展示のメインは1-2階ですが、3階の南側にあるホールから黄浦江が一望できるので上の階に行くのもお忘れなく。バンド周辺の気取った景色とはまた違った眺めが楽しめます。
Power Station of Art “Portrait of the times -30 years of Chinese contemporary art-“ 2013-10-12 Power Station of Art is an art museum near the World Expo area in Shanghai. This building used to be an old power plant renovated into an art museum ( same as the Tate Modern in the UK ), it’s an interesting and large building. Admission is usually free except special exhibition ( like big name foreign ...
今年の”SH contemporary”は延期です 2013-10-06 Art Raderの記事によると今年の SH contemporary はスケジュール調整の都合により延期だそうで、2014年以降の予定については公式サイトにて発表するとの事。
SH contemporary は欧米とアジアのアーティストの作品が一度に見られる上海ではとても貴重な機会でした。特に普段あまり見られない東南アジアのアーティストの作品が見られ、その素材の使い方・テーマなどはユニークで新鮮でした。
今年の延期の背景には経済的な要因も大いに関係しているようですが、SH contemporary は2007年のまさに世界的にコンテンポラリーアートブーム(特に中国アート)が続いている時に第1回が開催され、その後の不況を経て今回の延期に至るという感じです。
既に数年前から売り上げがあまり伸びないので今年はないかもしれないという噂をいつも聞いていたので、むしろ去年まで良く頑張ったと言えます。SH contemporary は海外からの出展者がほとんどですが、不況のため中国に住む外国人が減っていること、上海から作品を持ち出す時の関税の問題(大きい作品は売れにくくなる)、中国人は中国人アーティストの作品を好んで買うので海外から作品を持ち込んで出展するメリットが少ない、など色々難しい要因もありました。
上海のアートフェアというともう1つ上海アートフェアがありますが、そちらは正直に言って作品のレベルがあまり高くないので(出展した事はありますが…)ここ数年見に行っていません。ですが、地元のギャラリーからの出展が多いのでもともと中国に顧客を持っている彼らにとっては作品が販売しやすいという利点があります。
つまり、SH contemporary への出展者は現地の地元との結びつきの強いギャラリーがライバルになるわけで、コネが大事にされる中国でほとんど作品の良さだけで勝負しないといけないと言う難しい状況に立たされるわけです。(とはいえ、普通はアートフェアって作品の良さで勝負する類のものだと思うけど…)
たぶん、このままのやり方ではうまくいかないので今年は一旦延期にしてみて何か良い解決策を考えようといった感じなのだと思いますが、来年からまたSH contemporary が無事に開催される事を希望します。
去年のSH contemporaryの写真が少しあったので載せておきます↓