Hidemi Shimura

Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ

  • 新年のご挨拶&今年の大体の予定 2018-01-08 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimuraなんだか遅くなってしまいましたが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 今年前半の予定としましては、5月に横浜石川町の gallery fuさんにて個展「パラレルワールド」開催、日にちがまだ確定してませんがGW挟んで2週間くらいの予定です。 その前の3月くらいに中国蘇州に刺繍糸の買い出し&アーティストインレジデンス(滞在制作&オープンスタジオ)で1か月くらい滞在しようと思っています。 そして、下の動画のような感じの動くインスタレーション作品を制作し、これを横浜の個展でも展示します。(下の動画は小さい模型ですが実物は2メートル以上のものになります。) なぜ蘇州かと言うと、蘇州は刺繍が有名でシルクの刺繍糸の産地なのですが、私は2010年にアーティストインレジデンスで蘇州に半年間滞在したときに蘇州産のシルクの刺繍糸に出会い、それ以降ずっと蘇州産の刺繍糸を作品の材料に使用しています。蘇州に滞在してた時の個展の様子 蘇州の刺繍糸は色数が1300色以上あって(通常の刺繍糸は500色くらい)カラフルな私の作品にはぴったりなのです。 今回の作品では刺繍糸をたくさん使用する事になるので、アーティストインレジデンスで現地で制作すれば糸をすぐに買いに行けるし、広いスタジオも使えるし、一石二鳥!と思ったわけです。 個展ではインスタレーション以外の通常の壁に掛けるタイプの作品もたくさん展示しますので、実はやらなければならないことがたくさんあって大忙しな感じです。 今年中に上海でも個展をする予定ですが、それも横浜の個展が終わってからなので日時はまだ未定です。 あと、最近アジアから出られていないので、今年はどこかほかの所でも作品展示したいものです。 とても筆不精な性格なのでブログも時々しか更新できないのですが、今後も色々お知らせをアップしますので今年もよろしくお願いします!
  • 最古のモバイルハウス?「方丈庵」のレプリカ 2017-12-31 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimuraちょっと前に京都に行った際にふらっと寄った下賀茂神社の南側の河合神社という神社に鴨長明の方丈庵のレプリカがありました。 大きさは3M×3M程度、なんと解体すると大八車2台に乗るくらいの大きさになり、持ち運ぶことも出来るという! おそらく世界的に見てもモバイルハウスのパイオニアの一つではないかと思います。 下の私が撮った写真は分かりにくいので、こちらのトラックハウスが目指すのは、鴨長明の「方丈庵」です。のページで詳しい説明を見てみて下さい。(手抜きですみません…) 鴨長明が生きてた時代は今よりよほどゆっくりしていたのではないかと思いますが、それでも世の中と関わらないでひきこもりたい人がいたというのが、不思議な感じがします。いつの時代でも人間の本質や考えていることはあまり変わらないのかも知れません。 下賀茂神社は単に京都が混んでたので空いてるところに行きたかった、という理由で行ったのですが、偶然面白いものを発見しました。 やっぱり旅はいきあたりばったりの方が予想外の面白いものに出会えるので、あまり予定をきっちりたててから旅に出るのは私は苦手です。   今日作り終わった作品「パラレルワールド」シリーズより
  • 海外に進出したいアーティストが読むべき本とは 2017-12-25 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimuraアーティストの人だと一般的に美術関係の本はよく読んで知識を得ていると思うのですが、もし海外でアーティストとして生計を立てることを最終目標にした場合、アートについての深い知識を持っているだけではなくそれ以外の広範囲にわたる知識が必要になってきます。 まず第一に、海外ではアートはビジネスですので作品も売れる見込みがあるかどうかで判断され、ギャラリーも売れる見込みのある作品しか扱いません。(ギャラリーは作品の売り上げのみで運営しているので真剣なのです。) アーティスト側にも一生作品を作って生きていく覚悟があるかどうか、そのための努力を絶え間なく続けることが出来るかどうかが試される事になります。 売るための作品という観点で話をすると嫌がる人がいまだに日本には結構いて、アートを純粋なものとしてとらえたいという気持ちは分かりますが、残念ながら海外での活動を視野に入れた場合、理想論だけではやっていけないのです。 それで、どんな本を読むべきかというと、まず第一にビジネス書です。 その理由はこちらのページ アーティストを目指すなら、ビジネス書を読んだほうがいい に書いてくれてあったので、こちらを読んでいただけばと思うのですが(手抜きですみません…)、例えば、ギャラリーというのがどのようなビジネスモデルで成り立っているのかという事を理解すると、展示の際にアーティスト自身に何を求められているのか?何を用意すればよいのか?等がおのずと分かるようになるというメリットがあると思うのです。 私自身の経験では、NYのアートフェアで展示した際に会ったギャラリーのスタッフやディーラー等に以前証券会社や銀行等金融関係の仕事をしていた人が結構いて、「もしNYでアート活動するとなるとこういうビジネスの超プロ!みたいな人たちと渡り合わなければならないのか?」と思って、当時海外のアート業界のことなど何も知らなかった私はかなり怖気づいたとともに、自分の知識の無さが恥ずかしいと思ったのでした。 後々考えてみると、美術作品のようなある日突然値が上がる可能性があるものを扱うのはとてもスリリングでワクワクすることでしょうから、金融のプロが惹かれるのは納得できます。 その後私は中途半端にヨーロッパと中国の入り混じった街「上海」に引っ越したわけですが、当時の私にはそれくらいの緩さが合っていたのではないかと思います。 とはいえ、上海のコマーシャルギャラリーのおそらく半数くらいは外国人オーナーで、中国人オーナーのギャラリーも運営方式は欧米型なので、一応緩いながらも海外式のアートビジネス環境の中にはいたのかも?と思います。 元々私はアートビジネスを学ぶためにビジネス書を読んだわけではなく、海外に住んでいると日本語の本が読みたくなり、周りにある日本語の本なら何でも読んでいたので、ビジネス書も読んでみたら意外と面白かったし役に立った!という感じです。 上海に住んでた日本人が帰国の時に本を残していくことが多く、それを友達同士で貸し借りしたりとジャンルは問わず色々読んでいたのですが、やはり企業で働くビジネスマンが多かったのでビジネス書・日中関連の本・政治経済・貿易の本等結構固い内容の本が多かったです。どれも私がそれまで読んだことのない内容の本ばかりでしたが、読んでみると面白く思いがけず読書の幅が広がりました。 あと、当時私はギャラリーで働いていて、オーナーさんからはアートビジネスについて・アート業界の仕組みについて等たくさんの事を教わりましたので、それが本で読んだ知識と結びついて私の中に根付いたという感じです。 ただ、今日本に住んでいて、その知識役に立ってるのか?と言われるとすごく微妙な感じですが、またいつかそのうち役に立つ時が来るでしょう。 どんなビジネス書を読んだらいいの?と思ったら、Amazonのレビューで人気があるような簡単で分かりやすいもので充分です。 あくまでもアートビジネスを理解するためのきっかけであり、ビジネスのプロ目指しているわけではないので、いきなり難しいのを読んで辛い思いをする必要は無いです。 分からないところはとりあえず読み飛ばすくらいの感じでいても、何年かたって色々経験した後に突然理解出来るようになる事もあります。 上述の  アーティストを目指すなら、ビジネス書を読んだほうがいい で勧めている本も中々的を得ていると思います。 ただ、村上隆氏の「芸術起業論」については当たり前のごく初歩的な事だけ書いてあるので、図書館で借りてササッと読むくらいで良いのでは?と思います。 グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶは私も読みましたが、単純に面白いのでお勧めです。 ビジネス書以外にも読んだ方がいい本は色々ありますが、長くなっちゃったのでそれについてはまた今度書きます。 以下、最近作った作品の写真。凄い勢いで作ってます。
  • 2017 酉の市の熊手 2017-11-30 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura今年も酉の市で熊手を買ってきました。私は毎年練馬の大鳥神社の鳥居の一番近くのきれいなお姉さんがいるお店で買うと決めています。 今年買った値段では2種類の熊手のチョイスがあり、一つは小さめだけどおかめのお面が職人さんの手作りで紙を貼り重ねたもので出来ているもの、もう一つはもう少し大きいけどプラスチックのおかめのお面が付いているものでしたので、私は迷わず手作りのお面のついている方を選んだのでした。表情が柔らかくてとっても気に入っています。 来年熊手を返納する際もお面だけは外して手元に残しておくことを勧められたのでそうしようと思います。 熊手売り場では現金が飛び交い3本締めの手拍子があちこちで聞こえるので非常に景気が良い感じがし、買っている人も楽しそうです。特に大きい熊手を買ってる人は「俺ってばこんな大きい熊手が買えるんだもんね!」とちょっと自慢気で幸せそうです。 私もこれで来年も作品がじゃんじゃん売れる事間違いなし!
  • パラレルワールドについて考える 2017-11-12 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimuraついこの間長く離れていた故郷である静岡県の富士宮市にひょんなことから行く事になり、十数年ぶりに遊びに行ってきたのでした。 実際行ってみた感じでは富士山が世界遺産になった効果か、非常に活気のある街になっており、新しい建物がだいぶ増えていました。 昔のままの部分と新しく出来た建物が混在する様子に私は非常に混乱し、衝撃を受け、「これってパラレルワールドに来ちゃった感じ!」と思ったのでした。 なぜ私がパラレルワールドを思い浮かべたかというと、私の作品の中に「パラレルワールド」というシリーズがあり、普段からしばしばパラレルワールドについて考えていたからでした。と言っても、パラレルワールドが実際あるのかも分からないし、行ったこともないからいまいち分からない感があったのです。しかし、今回久々に故郷に帰った感じが正にパラレルワールドってこんな感じ!という感覚で一気に自分の作品に対して合点がいったのでした。 パラレルワールドシリーズのコンセプト 環境を作りだすのは、われわれ自身である。われわれの生きる環境は、自分の価値にぴったり見合ったものなのだ -リチャード・バック「ONE」より この世界は本当に我々自身が望んだものなのか?それともどこかに私たちの理想の世界が存在するのか?そこで私たちは何をして暮らし、どんな景色を見ているのだろうか? ここから下はちょっとシリアスな話。 私は今年の夏に親しかった友人を一人亡くし、今までの人生の中では今回も含め親しい友人を3人亡くしています。この3人という数字が一般的に多いか少ないかは分かりませんが、人間というものは必ずいつかは死ぬので、同じように親しい人を亡くした経験のある人はたくさんいると思います。 ただ、私の場合、もしパラレルワールドというものがあるのならば、亡くなった友人たちもその世界ではまだ生きていてくれているかもしれない、そう考えるだけでも少し救われるような気がしたものです。そして、きっと親しい人を亡くしたときに同じような事を考えた人が他にもきっといると思うのです。 誰かを亡くしたときに限らず、何か辛いことがあった時にも、パラレルワールドについて思いを馳せ、そこで自分は何をしているのだろうか?と考えると、少しだけワクワクして自分の世界が広がっていくような気がしてきます。 このパラレルワールドシリーズではそういう他の世界を想像してちょっとワクワクしたり、救われたりするような感じを表現したいのです。 というわけで、次回の個展のタイトルは「パラレル・ワールド」にする事に決めました。 まだ先の話ですが、5月に個展を行いますので皆さん乞うご期待です! 今回はインスタレーションが主体の展示となります。 gallery fu 神奈川県横浜市中区石川町1-31-9 2018年4月24日(火)〜5月6日(日) 12:00~20:00 日曜日は18:00まで 入場無料 月曜日休廊 WEBSITE