Hidemi Shimura

Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ

  • 中国の美術館にちょっと言いたい 2005-12-26 写真は中国美術館(北京) 改装したてっぽい立派な建物の美術館。広さも手頃でちょうどいい。  でもねえ中国の美術館ってけっこう英語表記がないことが多いのです。人の名前が読めないんです。漢字の名前の人はいいんだけど欧米人の名前は英語でも書いておいて欲しい!ここで見たのはアンディ・ウォーホルとシンディ・シャーマンしか名前が分からなかったし。美術館って旅行者とかもたくさん来るので改善求む。
  • 林天苗 Lin Tianmiao 2005-12-25  先月上海の外灘三号(Three On The Bund)の Shanghai Gallery Of Art で見た展示より。  これパッと見普通の絵に見えるかもしれませんが、うっすらと浮かんでる風景=絵、その上のなんかもしゃもしゃとした模様みたいなもの=糸をひたすらキャンバスに縫い付けている!(写真左部分参照)しかも作品は144×285cmとけっこうな大きさ。すごい作業量。  この作品みてると「やっぱりアーティストは手を動かしてなんぼでしょ?」って言われてる気がした。  ひたすら同じ事の繰り返しによってできてる作品を私勝手に「反復系(リピート系)アート」と命名してるのですが、こういうしつこい性格の人が作ってそうな作品が大好きです。私の作品もまぎれもなく反復系アートの一つですし、私もひそかにしつこい性格だしね。いつか反復系アートばかりを集めた超くどい展示とかプロデュースしてみたい…  
  • 郭鳳怡 グォフォンイー 2005-12-23  横浜トリエンナーレでの郭鳳怡(グォフォンイー)さんの作品。写真では分からないかもしれませんがこの絵はふつうのボールペンくらいの細さのペンによる無数の線によって描かれています。しかもけっこう長ーい紙に描かれていてそれはそれは気の遠くなる作業なのです。  郭鳳怡さんのことをはじめて知ったのはたしか3年位前の日本のテレビで、今まで美術をやったことのないおばさん(失礼)が突然絵を描き始めアーティストに変身という話をやっていたと思う。  先月北京の798芸術区を訪れたところ郭鳳怡さんの個展をやっていてたくさんの長ーい紙におびただしい数の線の作品を生で見て衝撃を受けたというかすごいパワフル!と思ったわけです。しかも、横浜トリエンナーレのキャプションには郭鳳怡には超能力があり(ほんとか?)風水的意味合いを持った絵であるとか書いてあって更にびっくり。個人的には要注意!な人物なのです。  こういうアウトサイダーアートにはしばしば素晴らしいものがあるので興味深い分野です。 アウトサイダーアートの定義とは↓ (1)背景:過去に芸術家としての訓練を受けていないこと。 (2)創作動機:芸術家としての名声を得ることでなく、あくまでも自発的であること。 (他者への公開を目的としなければ、さらに望ましい)  (3)創作手法:創作の過程で、過去や現在における芸術のモードに影響を受けていないこと。 だそうです。参考ページhttp://outsiderart.ld.infoseek.co.jp/
  • 横浜トリエンナーレ(遅い!) 2005-12-22 18日まで行われていた横浜トリエンナーレ  途中でディレクターが急に変わったりとどうなっちゃうの?とか騒がれてたけど華々しく幕を閉じることが出来てよかった良かった。これも準備期間の短さを逆手に取った「アートサーカス」というテーマのおかげと思われます。たしかに全体的に大雑把な作りではありましたが、それがかえってアジアンパワーを感じさせるものとなっておりました。  個人的には前に雑誌で見たときから気になっていた米田知子さんの作品をはじめて生で見たのですがやはり考えさせられるものがありました。米田さんの作品は歴史的事件があった場所の現在の姿(一見のどかな風景)を写真に納めたものです。今回は震災後の神戸がテーマでした。  会場は大賑わいで家族連れも多くみなさん楽しそうでしたが、なんといってもこのトリエンナーレは会場を一から作り上げた出展者ならびにスタッフの人々が一番楽しかったのではないかと想像。なんとなく会場の雰囲気からそう感じました。私もいつかビエンナーレとかトリエンナーレとか出展しちゃう日が来るかしら?
  • 革命家というお仕事 2005-12-15  モーターサイクルダイアリーズを観て思ったのですが、革命家という人って一体いつから革命家という肩書きになるんでしょう。革命家を目指した時から?1つ革命に成功してから?後から誰かに「あいつは一人前の革命家だ!」と言われてから?  ちなみにアーティストの場合は自分は今日からアーティストだ!と思ったときからアーティストなんだそうな(ってかれこれ10年近く前にとあるギャラリーのオーナーさんに言われたよ)。もし今日から弁護士目指すぞって決めた人が弁護士を名乗っちゃったら大問題なのに。  何を持ってアートとするかの基準は難しく、万人共通の確固たる判断基準は永遠に存在し得ないだろう。美術の中でも特に現代美術はなんでもありとされがちだが、もっともらしいコンセプトさえつければなんでも(へたくそでも美しくなくても)モダンアートになっちゃうと思っている人が(アーティストの中にもごくたまーに!)いるのはちょっと困りもの、だと私は思う。まあ、八百屋にも色々あるようにいろんなバリエーションがあって当たり前なんだけど。  ところでモーターサイクルダイアリーズには家のすれすれを通っていく小さくていい感じのケーブルカーが出てくるのだが、あれはチリのバルパライソにあるアセンソールというのらしい。いつか乗ってみたい。  二人の旅の軌跡を地図にしてあるページも発見