Hidemi Shimura

Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ

  • プチな投資を考える -no3- 2005-09-23 プチな投資を考える、第三弾。 第二弾でギャラリーについて書きましたがやっぱりギャラリーって入りづらいし、2階にあったりしたらもう怖くてパス!ってイメージがありそうです。展示する側としては誰でも見に来てもらったらうれしいものなんですけどね。 しかし、めんどくさがり屋な私としては、見たい展示があっても往復の時間を考えると行くのを躊躇したり、あと一軒一軒がばらばらに点在してるから回るのにも時間かかっちゃうなー、とか思ってしまいます。 なので、すごく勝手な希望を言わせてもらえば「ギャラリーは全部一箇所に集まってて欲しい!ついでにそこには服とか靴とかいろんなお店も入ってて、カフェもレストランもあって欲しい!」カフェとかショップ併設のギャラリーは既に結構あるけどそれをもっと大きいスケールで作ってしまえば?と思ったわけです。全部一箇所に集まればすごい集客効果だし。つい先日アートフェア東京とかあったけど最初から一箇所に集まっていれば「毎日がアートフェア」ですから。 あと、駅構内にギャラリー作るとかね。駅って待ち合わせとかでちょっと時間潰したい人とか沢山いるし、寄るのにも便利だし、ナイスなアイデアだと思うんですけど。 というわけで、プチな投資を考えるから話がそれていきましたが、要するに何が言いたいかというと、もっと日本美術界は盛り上がって欲しいなーということです。芸術って不景気には真っ先に予算が削られちゃう可哀相な存在ですから。日本では食べて行けないなーと思ったら日本人アーティストがみんな外へ出て行っちゃうかも、そして海外で売れちゃったりして結局日本にはお金入って来ないっていう悪循環が…。 なので、日本美術振興のためにも是非作品にプチ投資を!
  • プチな投資を考える -no2- 2005-09-21 昨日日本現代美術界の流通機構について考えてみよう!とか書いちゃったけど大変なテーマだ…  美術作品を販売する場所として始めに思い浮かぶのがギャラリーだと思う。しかし、ギャラリー沢山ありすぎて展示してる人の誰が本気でアーティストで誰が趣味でやってるのかパッと見わかり辛い。せっかく作品を買っても作者があっさりアーティストを辞めてしまったら今後の値上がりも望めないわけで、制作者の本気度数を知ることは作品購入の際の重要な基準となるわけです。  ギャラリーにはコマーシャルギャラリー(商業画廊)と貸し画廊の2種類があり、作品を購入するなら前者から買うほうがよい。なぜなら貸し画廊はギャラリーのレンタル代で収入を得ることが出来るが、コマーシャルギャラリーは作品の販売がないと収入がないので売ることに対してより真剣な訳で、既にある程度の経歴があり(=一生アーティストでいる意思があるということ)、将来有望であると認められた人の作品しか展示しないからです。もちろん貸し画廊でも良い作品が見つかることはありますが、今回はあくまでも投資として作品を買う場合にてっとり早い方法を書いているので。  この2種類のギャラリーの違いは駆け出しのアーティストにとっても非常に重要で、自分の本気度数を示すのならコマーシャルギャラリーで展示するのが効果的。(審査が厳しく展示してもらえるまでかなりの努力を要する道のりだけど…日本にはコマーシャルギャラリーって少ないのです。)。間違っても趣味で通うカルチャーセンターの手芸教室とかが展示するようなギャラリーで個展を開いてはイメージダウンで逆効果なので良くない!  注:手芸教室は好きです。刺繍とか大好きだから。とか良い人ぶってみる… つづく…  
  • プチな投資を考える -no1- 2005-09-20  美術館で売っているカタログ、最終日間近に行くと売り切れていることがよくあり、しかも何年か後にプレミアがついて値が上がることが時々ある。  1997年にセゾン美術館で行われた「デ・ステイル展」のカタログは今は6,300円、もともといくらだったか忘れたがおそらく4,000円前後だと思う。  というわけで欲しいと思った美術展のカタログは財布が許す限り買っておきましょう!  このように、自分が好きだから買ったのに数年後値が上がってうれしい、みたいなの(スターウォーズグッズとかLEGOとかPETSとか)世の中にはたくさんあり。かくいう私もLEGO育ちで本当にお金に困ったら全部売ってしまえ!と思っている(辛いけど…)。  ホントは現代美術作品というのもそういうものなんだけど。この作品気に入っちゃったし作者にも好感が持てるしと思って購入、作品の値が上がったら自分の目利きがあっていたということで。現代美術の面白さの一つは作者の成長に伴う作品価格の上昇をリアルタイムで実感できることにあり。既に欧米などでは現代美術は投資の対象の一分野として認識されている。  しかし、実際のところ現代美術作品なんてどこで見たらいいか、どうして買ったら良いか分からないという人がほとんどでしょう。   というわけで次は日本現代美術界の流通機構について考えてみよう!  明日へ続く…
  • 変な不動産屋 2005-09-19 家を探して不動産屋行ってはみたものの「こういうのじゃなくってなんかもっとこう違う家に住みたいの!」と思ってる人はこちら→ 東京R不動産 レトロからモダンまでおもしろ物件取り揃えてあります。 時々新物件をチェックするのが楽しみ。
  • テンポラリーイミグレーション展@ワタリウム 2005-09-18 男二人女一人のスイス芸術家トリオによるプロジェクト。 まずテンポラリーイミグレーション(一時的移民)っていうタイトルが好奇心をそそる。実際見てみて期待通りの結果。  この三人は通りすがりの移住者です。  異邦への無知と好奇心とを携えて訪れ、文化へのより深い理解と、かけがえのない印象とを手にして、「住み慣れた」日本をあとにするつもりです。お返しにスイス文化やヨーロッパ文化に加えて、これらが三人の五感を彩るすがたも、出来れば紹介してみたいと考えています。(紹介文より) シルビア・ベッヒュリ(Silvia Bachli)   彼女は一日中ドローイングを何十枚も描いて夕方になるとそのほとんどを捨ててしまうという生活をしている。今回もドローイング作品沢山と日本のあちこちで撮影した写真を展示。沢山描いては気に入ったものだけ取っておくという制作スタイルのせいか洗練された作品構成。 ラーズ・ミュラー(Lars Muller)  ブックデザイナー。私はこの人のことは知らなかったが、この人が手掛けた本を見てあーこれもこの人がやってたのかというものが多かった。家を建築するのと同じ感覚でブックデザインに取り組んでいるそうだ。各本の制作過程に関わるものがアーカイブとして展示されていてミュラー氏の脳内を覗き見ることが出来る。 ベアート・ゾデラー(Beat Zoderer)  私はこの人の作品がお気に入り。  そのへんで売っているような既存のものを材料に作品を作っている。会場で流れていた作品の解説と制作風景のビデオが興味深い。作品のコンセプトについて饒舌に語っていたが、果たして私はこの人と同じくらい上手く自分の作品のことを語ることができるだろうか?シールをぺたぺた貼った平面作品があり「遠くから見るとペインティングに見えるが、近くに来るとシールであることがばれてしまう。そのがっかりする過程が大事」なのだそうだ  しかし、作品解説のビデオは作品を見終わってから見たかったな。入り口で作品解説ビデオを流してはいけない… 私的にはこの展示は★★★★★の内容。会期中は同じチケットで何回でも入場できるので今度はじっくり見に行こう。職場のすぐ近くだから。