Hidemi Shimura

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なぜ日本人は南京に行くのをためらうのか?と映画「南京!南京!」

去年の夏南京でのグループ展にひっそりと作品を出展していて、その時に中国人の友人に「南京には行くの?」と聞かれ、「うーーーん」という感じの返事をしたところ、「なんで日本人って南京に行くのを避けようとするの?」と言われ(友人の夫は日本人ですがやはり南京にはいきたがらないとの事)、「だってやっぱりちょっと気まずいしー」という感じの返事をしたのでした。

いずれにしても遠くでグループ展で数点出展するだけの場合は現地にお任せするので直接行くことはあまりないのですが、確かに南京だと更に行くのをためらう感じはあります。
南京にだって日本人は住んでいるし、日本人旅行者も大勢行くし、今となっては日本人を嫌っている人ばかりではないという事も分かっていますが、なんとなく後ろめたいのです。

友人曰く「例えば長春包囲戦では中国人が中国人をたくさん殺したし、同じ国の人同士でも殺し合うことがあるんだから、南京の事をそこまで引きずる事は無いんじゃないの?」だそうですが、私は長春包囲戦でそこまでたくさんの人が死んだ事は知らなかったので(30万人が餓死したと言われる!)結構びっくりしたのでした。

更になぜ私が南京に対して気まずい感じがするのか記憶をたどってみると、前に上海で陸川(Lu Chuan)監督の南京大虐殺を題材にした映画「南京!南京!」の監督の舞台挨拶と上映後の質疑応答付き上映会で、中国人も日本人もみんなで一緒に見ましょうという趣旨の会があり、日本人と中国人の友人何人かで行った時の事を思い出しました。
この映画は、それまでは南京大虐殺の映画といえば一方的に日本人が悪者として描かれていたものが多かったのに、「南京!南京!」では戦争を体験する事により精神的に追い込まれていく一日本人兵士の観点から描かれているという点が新しく、中国でも賛否両論があった映画です。

上映会の参加者は日本人と中国人半分半分くらいだったと思うのですが、辛いことが次々に起きる映画なので泣いてしまった人が多く、上映後の質疑応答も泣きながら発言する人もいて、かなり濃い感じの上映会だったと思います。
私と友人たちも映画を見た後すっかり暗くなってしまい、立ち直るのに数日かかったのでした。結構辛い映画なので見た後に気分が落ち込みますが、もし興味がある人は見てみて下さい。

あと、中国と言うと反日というイメージがありますが、政府がメディアや情報をコントロールしてるってのは中国では周知の事実なので、自分で歴史や海外の情報を得る努力をしている人もかなり多いです。
だから、客観的に歴史や政治、他の国の事を見ようとしている人もたくさんいるので、実は根っからの超反日な人って実際はそれほど多くないのです。
上海では、むしろ日本のサブカルとか好きな若者がたくさんいて、日本大好きな人が結構います。

とはいえ、なぜ隣の国なのにこんなに性格も考え方も正反対なんだろう?っていうくらい違っていて、完全に理解しあうのは無理なので、お互いの違いを認めたうえで付き合っていくしかないのです。なので、中国は日本にとっては永遠のライバルであり、近くて遠い国であり続けるのでしょう。

私が個人的に中国人の好きな所を挙げるとすると、思ったことをはっきり言う点と人の悪口を言わない点でしょうか。
思ったことをすぐ言ってしまう人たちなので、結構カチンとすることも言われるので時々喧嘩になることもありますが、その代わり本人がいないところで悪口を言うという事が無いのです。
身内には優しく他人には冷たいと言われる中国人ですが、仲の良い友達=家族同然の扱いなので、一度仲良くなってしまえば気を遣う必要が全く無いので気楽なのです。
ちなみに、仲が良くなるほどひどいことを面と向かって言われるようになるので、ひどい事を言われるようになった=かなり仲良くなってきた!と判断すると良いのではないかと思います…

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