Hidemi Shimura

Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ

  • ベラルド現代近代美術館 Museu Coleção Berardo 2018-10-28 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimuraリスボン滞在中に訪れた「ベラルド現代近代美術館 Museu Coleção Berardo」、私がグループ展設営のために泊まっていた Espaço Espelho d’Água の向かいにありました。 とても充実した近現代美術のコレクションを持つ美術館です。展示の仕方も各ムーブメントごとにセクションに分かれていて分かりやすいので、美術史に詳しくない人でも楽しめると思います。たぶん美術の授業の一環としてだと思いますが、中学生くらいの団体も来ていました。 私は一緒に展示したアーティスト達と一緒に行きましたが、やはり好きな作品というのはそれぞれ人によって違うので、私がある作品をじっと見ていると「やっぱりあなたはその作品が好きだと思った!」と言われたりしながら作品を見るのも楽しいものです。 コレクションにはもちろん私が良く知ってるアーティストも私が知らなかったアーティストも色々混じっていますが、時々普段はあまり見られないような珍しい作品も混じっていて、新鮮な驚きがありました。全部の作品が載っているわけではありませんが、http://en.museuberardo.pt/collection/works でこの美術館のコレクションの画像等を見ることも出来ます。 特にマーク・ロスコの初期の作品はあの四角い作品とは全く別の絵画なのに、既にマーク・ロスコらしい雰囲気を醸し出していて「やっぱりマーク・ロスコはマーク・ロスコになるべくしてなったのだ!」と思いました。 時々私の作品をマーク・ロスコっぽいという人がいるのですが、私の作品はとてもカラフルですし、どうしてそういう感じがするのかを言葉で具体的に説明するのも難しいらしいので、理由はよく分からないのです。 ※写真は私が好きな作品しか撮っていませんし順番もぐちゃぐちゃなので、あまり参考にならないかもしれません。 ベラルド現代近代美術館の建物 世界遺産のジェロニモス修道院の隣にあります   Miguel Palma ミゲル・パルマ   Mark Rothko マーク・ロスコの初期の作品   Alan Davie(L), Peter Phillips(R) アラン・デビー (左)、ピーター・フィリップス (右)   Antoni Tàpies アントニ・タピエスAntoni Tàpies アントニ・タピエス 作品細部   Bill Viola ビル・ヴィオラ   César Domela セザール・ドメラ   David Kakabadzé デビッド・カカバーゼ   Edward Ruscha エド・ルシェ   Henry Moore ヘンリー・ムーア   Jim Dine ジム・ダイン   Joe Tilson ジョー・ティルソン   John Chamberlain (L), Louise Nevelson (R) ジョン・チェンバレン (左)、ルイーズ・ネヴェルソン (右)   Julio Gonzalez フリオ・ゴンザレス   Karel Appel カレル・アペル   Larry Bell ラリー・ベル   Marcel Duchamp マルセル・デュシャン Max Ernst マックス・エルンスト   On Kawara 河原温   Otto Piene オットー・ピエネ   Phillip King フィリップ・キング   Pol Bury ポル・バリー   Günther Uecker ギュンター・ユッカー   Raymond Hains レイモンド・ヘインズ   Richard Long リチャード・ロング   Salvador Dalí サルバドール・ダリ   これは作品ではなくエレベーターのボタン  
  • “アーティストのための色々”ブログ再開のお知らせ!&ダメダメなマーケティングの例 2018-10-18 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura展示が続いていて忙しくて新しい記事を投稿していませんでしたが、しばらく展示の予定は無く暇なので「アーティストのための色々」コーナーへの記事追加を再開したいと思います。 主要な内容は一通り書いたからもうあまり追加しなくて良いかな?と思っていたのですが、実はブログ記事を待っている人がいるということが判明したので何かしら書いていこうと思います。 あと、前にこれらの記事を読んでブックマークしてくれてた方々にはすみませんが、少し前にウェブサイトをリニューアルして全ページのURLが変わってしまいました。なので、記事一覧からもう一度探してみて下さい。 この「アーティストのための色々」の記事達、内容が正直なので稀に日本のアート業界の片隅から苦情が来ますが、それはつまり不都合な事実が正直に書かれているからなのだろうと思うので、記事を直したり削除したりなど一切する気はありません。あくまでも海外進出を目指す日本の若手アーティスト達のために書いているので、それ以外の人から何を言われようが関係無いのです。 そして今日は、私の実体験に基づいたネットによるマーケティングの失敗例を元に、ダメダメなマーケティングの記事をお届けします。 最近気づいたのですがこちらのgoogleヘルプへの投稿に私のブログへの濡れ衣による言いがかり的な内容が載っているのを発見しました。と言っても載せられたのは2014年の事でその後も特に私には影響は無いのですが、ダメダメなマーケティングの一例として分かりやすいので載せておきます。 googleで”ギャラリー詐欺”で検索するととあるギャラリー名が表示されてしまい、更にそのギャラリー名で検索すると私のページ(サイトリニューアルによりURLが変わってしまったのですが、おそらく) お金を払って参加するアートコンペやギャラリーでの展示は本当に効果があるのか?ただの詐欺なのか? のページも検索結果に表示されてしまうので迷惑してるので何とかして下さい、という感じの内容です。 更には、本人はどういう形でやっているかは分かりませんが業者に調べさせた限りではわざとやっていると報告がありました。とまで書いてありますが、そもそもこのギャラリーの事は私は名前さえ知らなかったし何の関わりもないので、わざと嫌がらせ的な事をする理由もないわけです。 これがマーケティング的にダメな点は、現時点でもgoogleで “ギャラリー詐欺” か “このギャラリー名” で検索すると、どちらの場合も結構上の方にこちらのgoogleヘルプへの投稿が出てきてしまうので、これを見た人は「詐欺ではありませんって書いてあるけど、実は怪しいんじゃないか?」と思ってしまう事が考えられます。更には、結果的に私のブログへのアクセスがアップしてしまうということも十分あり得ます。 つまり、他人を非難するために行った投稿のために結果的に自分が不利益を被り、更には敵に塩を送ってしまう的な結果になってしまったという事です。 良し悪しは別にして、ネット上に「炎上商法」というものがあるように、マーケティングにおいては悪口だろうと何だろうと、とにかく話題になった方が勝ちなのです。だから、人の悪口を書いても、結果的に相手が得しちゃうこともあり得るので、ネット上で特定の個人に対する誹謗中傷を書くのは絶対やめた方が良いという事ですね。 というか、このギャラリーはこのgoogleヘルプの投稿絶対消した方がいいと思う。そして今度はもっとウェブマーケティングの事をちゃんと分かってる人を雇った方が良いと思う…
  • Exhibition “ENCONTRO DE RIOS -URBAN DIALOGUES- @Espaço Espelho D´água” 展示の様子 2018-10-15 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura現在ポルトガルンリスボンにて開催中の私が9年前からコラボレーションしているアーティスト集団「アーバンダイアログ」の展示の様子です。私もこの準備のためにリスボンに行って来ました。 メンバーは全部で10名いるのですが、今回展示に参加したのは7名、更に現地に集合したのは5名です。 展示スペースの Espaço Espelho D´água は、ガストロノミー・レストラン、展示スペース、アーティストインレジデンス用の部屋から成る複合的カルチャーセンターです。 テージョ河のほとりの最高のロケーションにあります。すぐ近くに宮殿があり、オーナーのマリオ氏曰く「ここがリスボンで最も景色の良い場所の一つだからここに宮殿が建てられたわけで、それがここに Espaço Espelho D´água を開く事にした理由の一つです。」との事です。 ここのアーティストインレジデンス用の部屋に一週間滞在し、他のアーティスト達とともに展示の準備を進めました。 毎日朝ごはんとその他1食分は食事が付いていたので、毎日ここのレストランでご飯を食べていたのですが、河を眺めるテラス席でポルトガルワインを飲みながらの食事で、しかも味もとてもおいしいのでまるでバカンスに来たようでした。ベレン地区の発見のモニュメントの西側の2件隣りにありますので、リスボンに旅行に来られる方にもお勧めです。この付近は観光地なので、高くてあまり美味しくないレストランも多いですが、ここに来れば外れは無いと思います。ただ、人気があるので、時間によってはとても混んでいます。 ENCONTRO DE RIOS (支流) Urban Dialogues 出展作家 Amy Bassin – New York, USA Aditi Kulkarni – Pune, India Frie J. Jacobs – Zoersel, Belgium Hidemi Shimura – Tokorozawa, Japan Sonia Gil – Rio de Janeiro, Brazil Uma Ray – Kolkata, India Jana Hunterová – Prague, Czech Republic キュレーター – Sonia Gil 共同キュレーター – Mark Blickley 期間: 2018年10月1日~11月30日 オープニング: 9月30日 18:00- 会場: Espaço Espelho D´água ...
  • グループ展 “TOKYO ILLUSION 東京幻境” 開始しました  2018-08-02 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura台湾台中大里区に新しくオープンしたアートスペースでのオープン第一弾の展示「TOKYO ILLUSION 東京幻境」に参加しています。 台中にお住まいの方、また台中に行く機会のある方は是非見に来てください。 展示スペースは1800㎡ととても広く、28人の日本人現代美術作家が出展しています。 私は3月に中国蘇州で滞在制作・展示し、4月に横浜で展示したインスタレーション作品に更にパーツを加え大きくしたものを展示しています。 TOKYO ILLUSION 東京幻境 台中Dali Art藝術廣場 7月28日〜10月30日 平日:AM 11:00 – PM 07:00 / 假日:AM 10:30 – PM 09:00 台中市大里區 科技路1號, Dali District, Taichung City, 台湾 412 / 04-3700-2003 http://www.tagboat.com/artevent/tokyoillusion/access.php こちらは設営とオープニングパーティの様子をまとめたムービーです。出展作家たちが必死に設営していた様子とオープニングの賑わいの対比が面白いです。是非ご覧ください。
  • 映画「動いている庭 The Garden in Movement」 2018-05-23 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura私の友人が監督したフランスの庭師ジル・クレマン氏のドキュメンタリー映画「動いている庭 The Garden in Movement」を見てきました。かなりお勧めです! 池袋のシネマロサにて25日まで上映中です。あと少しで終わってしまいますが、またきっと関東でも上映されると思います。 監督が関西在住なため、関西近郊では良く上映されているので、是非スケジュールをチェックしてみて下さい。 ジル・クレマン氏は「できるだけあわせて、なるべく逆らわない」を信条に、出来る限り動植物を排除せず自然の意志に沿った庭造りをしている人です。彼の著書「動いている庭」は庭好きな人界隈ではちょっと話題になっていたので読んだ方もいると思います。 映画では実際彼の庭で撮影されたジル・クレマン氏自身の話を聞くことにより、彼がどうしてそういう思想に至ったのか?、実際はどういうふうに庭の手入れをしているのか?等が素直に伝わってきます。 ジル・クレマン氏の思想はかなり哲学的で深いのですが、その考え方は彼の庭に対する態度と同じく慎ましやかで押しつけがましい感じはしません。 彼の思想は造園の世界ではセンセーショナルだったらしく、多くの庭師に衝撃を与え、その結果多くの追従者が出てきているようです。ただ、最初は造園学校で習ったことと全く反対の事を実践しないといけなかったため、本人にも迷いがあったようです。しかし、庭を作るというのは何年もかかる根気のいる作業なので、少しずつ自分だけのスタイルを確立していった彼の意志の強さが感じられます。 そして、私自身が彼の言葉の一つ「すべての生物は進化し続ける」を聞き、彼の庭で自由に伸びていく植物を見て感じた事。 「植物は変化し続けるが変化する事を決して恐れないので好き勝手に伸びていく。人間も生物なので進化し続けるのは自然な事である。しかし、人間だけが変化する事を恐れる。人間だけが変に知恵がついてしまったため、先読みしすぎて変化する事を恐れてしまうのである。」 人間も植物のように自然のままに生きていければ良いのですが、それは人間社会においては結構勇気のいる事です。だから私たちは自然の中で好きなように伸びている植物を見ると元気が出るのかもしれません。