みんなの願い事 Everyone’s Wish

みんなの願い事 Everyone's Wish アーティストインレジデンス Hidemi Shimura

みんなの願い事 Everyone's Wish アーティストインレジデンス Hidemi Shimura みんなの願い事 Everyone's Wish アーティストインレジデンス Hidemi Shimura みんなの願い事 Everyone's Wish アーティストインレジデンス Hidemi Shimura

蘇州の個展では作品+願い事を短冊に書いて竹に掛けてもらうというインスタレーションをやりました。
展示が終わって作品を上海に持って帰ってきたので、願い事を全部読みながら願い事の種類ごとに分けて集計してみました

結果はこんな感じです↓

幸せ 37
平和 25
家族 21
健康 20
愛情 19
友達 17
夢 12
仕事 10
生活 9
勉強 8
新年 7 (新年の抱負とか)
お金 5
その他 28  (子供が絵だけ画いてあったり分類不可能なもの)

やはり家族や友達や恋人の幸せや健康を願うというのが圧倒的に多かったです。
お金がもっと欲しいとか書いてる人は意外と少なかったなあ。(私書いたけど…)

そもそもなぜこういうのをやろうと思ったのかというと…
展示の準備をしていた当時特に日本と中国の仲が悪く、ひょっとして今回の展示も延期になったりして?という雰囲気がニュースから感じられました。
が、実際は住んでいてもなんの影響もなく平和な日々だった訳ですが…

国と国だと国益が絡んでうまく行かなかったりするけど、実際どこの国の人だってほとんどの人がごく普通の暮らしをしていて、人生に必要としているもの望んでいるものもほとんど同じなはず。ということを確認したい、ということで今回の願い事プロジェクトをやってみたわけです。

中国に住んでると日本に住んでる人から「大丈夫なの?」とかよく聞かれるけど普段の暮らしはいたって平凡、たぶんどこの国に住んだとしてもそうだと思う。確かに中国という国は大変な国ではあるけど、メディアによるおおげさな報道で誇張されすぎてる部分もあるわけです。(海外では逆に日本のことも誇張されてると思うけど)

どこの国でも日々の暮らしの主役はあくまでも一般市民である普通の人々あって、国家でもメディアでもないはず。世界を作っているのは何十億人のごく普通の人々なのです。

ということを伝えたかったんだけど今回の作品ではいまいち伝えきれていない気がするので、今後もこのプロジェクトを引き続きやってみようと思います。

In solo exhibition in Suzhou, I did a installation work that let every write a wish and hang it on bamboo. I brought back all the artworks to Shanghai, then I’ve read all the ‘wish’ and classified each ‘wish’ and counted them.

Here it is ↓

Happiness 37
Peace 25
Family 21
Health 20
Love 19
Friend 17
Dream 12
Job 10
Life 9
Study 8
New Year 7 (new year’s wish, etc.)
Money 5
Others 28 (children only draw picture or something hard to classify)

As I guessed, to wish family, friend, lover’s happiness & health was No.1 wish.
I was surprised by less person write about getting more money. ( but I did …)

Why I decided to do this is ;
At that time when I was getting ready for this exhibition, the relationship between Japan & China was especially bad. I even worried about this exhibition might be postponed.

Relationship between nation and nation can be difficult because each side need to care for each one’s profit. But in any countries, most of the people are spending ordinal life, what they need and want for their life can be almost the same. I just wanted to confirm this aspect.

Since I live in China, people in Japan often ask me ‘ Are you OK ? ‘, but my life in here is just ‘normal’. I guess wherever I live, it’s the same in most of the countries. I agree that China is a kind of abnormal country, but it’s too much exaggerated by media.

But in every country that is ordinary civilian people who are playing major role in their daily life. It’s not government or media who is playing this role.

I wanted to express these matters by this installation work, but I guess it wasn’t enough. So I’ll keep on doing this project.

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
記事一覧 Website Instagram