やっぱりHUNDERTWASSER展へ

やっぱりHUNDERTWASSER展へ アート ART Hidemi Shimura
 行こうかどうしようか非常に迷ったんですけど大阪で用事が出来ちゃったのでついでに行って来ました「フンデルトヴァッサー展」@京都国立近代美術館。前に浦和の美術館で見て以来だから5年ぶり?くらい。
 やっぱり素晴らしいのはもちろんだけども相変わらずいい意味で「やりすぎ」です。この人の作品は一人の人間の魂の叫びなんて小さなもんじゃなく「生きるものすべてからの訴え」みたいなもんです。
 全裸で過ごしてみたり、家の中の植物を自分の糞尿で育てたり、当然家に電気や水道などあるはずもなく、食べるものはゆでたジャガイモとか。結婚相手はついて行けなくなってすぐに離婚したらしいけど、気持ちはとても分かります…さらに、その辺に生えてる雑草だって食べられる!運動をしてイラクサのスープを無理矢理飲み慢性の消化不良になっちゃったりもしたらしい。この人の徹底したエコロジーぶりに比べたら最近はやりのロハスなんてやってることがぬるすぎて話になんないわけです。
 前見たときは全然気付かなかったけど木版画は25版とか版を重ねてあってすごい職人技で版画とは思えない味わい。彫り師と摺り師が日本人(京都の人だっけ?)だって事が素晴らしいです。あと額縁も微妙に丸みを帯びていたりしてフンデルトヴァッサーの作品にぴったりなのです。

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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