アーティストのためのキャリア指導:自分の行き先を明確にする

またまたこのサイトから要約 http://www.artbusiness.com/artists.html

アーティストとして成功するかどうかは、あなたの行動、動機、目的すべてに一貫性があり筋道が通っているかにより、その意思が固ければ固いほど良い。私が今まで見てきた中で一番多い問題は、多くのアーティストが荒野で道に迷っているかのようにランダムに作品を作っているという事である。まずこれを作って、次はこれを作って、つぎはこういうの、という具合に。そしてガラクタの山を作っていくのである。私が何をしているの?と聞くとアート作品を作っていますと答える。

あなたはアート作品を作っているというけどそれはどういう意味?それはいつから作り始めたの?最終的な結果は分かっているの?全体の構成の中でどこに何が来るべきか分かっているの?最終的にどんな形になるのか分かっているの?いつ完成したかどうして分かるの?次に何を作るべきか分かっているの?などの質問を私はする。質問への答えよりも沈黙が帰ってくることが多い。

「だれもそんな事は気にしない、みんな作品そのものにしか関心がない」とあなたは言うけれど…
それはちがう、そしてもっとも気にしなければならないのはあなた自身である。なぜ?作品の制作過程を理解すれば、作品の方向性に幅が出来て目的意識が増えてランダムさが減るからである。それに気付く事により、コンセプト、制作過程、完成まで計画的な経過をたどりアート作品を作れるようになるのである。アートというのはたまたま出来上がってしまうものではない。ただなんとなくやってみるよりは自分が今やっていることの意味を理解して上でやっているほうがいい。

意図を明確にして作品を作った上に、更にそれを他の人に説明できるようにしよう。そうすれば展示や作品販売のチャンスが増える。前に何度も言ったように、人々は自分が理解できないものは買わないのである。

などなど良いことが書かれていますがとても長いので中間は省略
経験を積んだアーティストは自分の作品についてよく分かっていて説明も明確である。
しかし、論理に縛られてしまうと考え方が凝り固まってしまうので注意が必要である。
といった事が書いてあります。

あなたの手助けになるいくつかの質問:
* あなたはいつ作品を作りますか?毎日決まった時間にですか?何かインスピレーションが沸いた後ですか?何を考えていますか?

* 決まった日課や習慣はありますか?どんな風に始めて、どこに行って、道具をどんな風に並べますか?何を聴きますか?

* 作品の制作過程は?始めにすべてきっちり決めておくほうですか、制作しながら段々固めていくほうですか?

* 作品はあなたに関するものですか?考え方、哲学、出来事、他の人などに関するものですか?何かの信念を具象化したものですか?何かストーリーがありますか?何かの主義を示すものですか?

* 完成した時にどうして分かるのですか?一体どうなったら「よし、これで完成だ」と言えるのですか?

* ある作品から次の作品へと理論的な進化はありますか?次の作品へ繋がっているものですか?それとも各自が完全に独立していますか?個々の作品と他の作品たちとの関連は?

目的、方向、アーティストとしての意思を明らかにする事、他の人にとってもインパクトのある作品を作ること。自分と作品の制作過程についてより理解することにより、効果的に目的を実現することが出来るようになる。自分の存在意義を他の人にも見せてみよう。みんな興味を示し、更に知りたいと思うだろう。行き先さえはっきり決まっていればそこにたどり着けるということを忘れないように。

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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