アーティストの平均寿命?

どうやら世の中では「アーティストはすぐに自殺する」とか「アーティストは作品制作でストレス発散でき老化防止にもなるので長生きする」という意見があるようなのですがホントのところはどうなの?と思いました。
今日は仕事も作品制作もお休みなので暇だったので調べてみましたー

アーティストと亡くなった年齢、死因
ピカソ 82歳 肺水腫
フンデルトヴァッサー 72歳 心臓発作
カラヴァッジョ 38歳 病死
アンディ・ウォーホル 58歳 胆嚢手術後の心臓発作
ゴッホ 37歳 自殺
岡本太郎 84歳 パーキンソン病
マーク・ロスコ 66歳 自殺
レオナルド・ダ・ヴィンチ 67歳 病死?
棟方志功 72歳 肝臓癌
ゴーギャン 55歳 心臓発作?肝炎?梅毒?
 
ジャン=フランソワ・ミレー 60歳 病死
クロード・モネ 86歳 肺硬化症
横山大観 90歳 肺炎
エゴン・シーレ 28歳 スペイン風邪
バスキア 27歳 薬物依存
ナム・ジュン・パイク 73歳 病死
ルーベンス 62歳 痛風
エドヴァルド・ムンク 80歳 肺炎
クリムト 55歳 脳梗塞と肺炎
フリーダ・カーロ 47歳 肺塞栓症

ジャン・コクトー 74歳 心臓発作
葛飾北斎 90歳 老衰
ミケランジェロ 89歳 老衰
ヨーゼフ・ボイス 65歳 病死
サルバトール・ダリ 84歳 心不全
キース・へリング 31歳 エイズ
フランシス・ベーコン 82歳 老衰?
ジョージア・オキーフ 98歳 老衰?
ワシリー・カンディンスキー 77歳 不明
ジャクソン・ポロック 44歳 自動車事故
 
30人のデータを取ってみた結果 65.77歳 という結構普通な結果になりました。
本当はもっとたくさんデータを取らないと正確な結果にはならないのですが…
アーティストの選択も私の独断によるので、結果「私の好きなアーティストの平均寿命」になってしまいました。

 実際のところ自殺はゴッホとロスコの2名だけですから「アーティストは自殺が多い」とは一概には言えないのかと思います。にもかかわらず、”アーティストは自殺しやすい”という印象を持たれているということは、みなさんの周りにアーティストを目指してたけど辛くなって自殺しちゃった人とかが多いんでしょうか?
 当然だけど途中で自殺しちゃったら有名にはなれませんので、アーティストになるためには?の一項目に「有名になる前に自殺してはいけない」を加えたいと思います。

 その他、肺関係の病気と心臓発作が多いのが気になります。アーティストのみなさん、部屋にこもって制作ばかりしてないで適度に運動して肺と心臓を鍛えましょうーー

 しかし、エゴン・シーレ、ゴッホ、バスキア、キース・へリングなど早くに亡くなったのに多くの作品を残している事に感心させられます。こちらに載せたアーティストたちは早く死のうが遅く死のうが、健康だろうと病気だろうと必死で作品作っていた事は確かなわけです。
 私も含め人々はよく理由をつけてやるべき事を先延ばしたり、やりたい事を諦めたりするけど、本当は常に「今、やるべき事、やりたい事」に真摯に取り組むべきなのだなあと反省。
 口ではずっとやるやる言いながら一向に行動に移さない人が時々いますが、たぶんそういう人は一生何も出来ません。だから、若いときから何かやろうと決めたらささっと実行できる行動力を身に付けておきたいものです(年取ってから変えようと思っても難しいのです)。

 私が読んだ事があるアーティストの死に様を書いた小説で面白いのは、カート・ヴォネカットの「青ひげ」とサマセット・モームの「月と6ペンス」(ゴーギャンがモデルだといわれている)です。どちらも読むと感動して創作意欲が湧くのです。

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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