アーティストの正しいメールの書き方

またまたこちらのサイトより要約 http://www.artbusiness.com/artists.html

ダメダメな例:
“Please look at my art.”
“Here’s my latest art.”
“I’d like to show you my art.”
“Email your feedback about my art.”
“I’m looking for a gallery to sell my art.”
“I would like to show my art in your gallery.”
“Here are examples of my art for your consideration.”
“Visit my website and see my art.”
“Dear Art Director…”
“I’m looking for an art dealer.”
“I need an agent.”
“See my art for sale.”
“My art.”

いきなり知らない人にメールを出して私の作品を見てくださいとだけ言われてもメールを貰ったほうは当惑してしまうし、例えばメーリングリストに載っていた人々に同じメールをCCやBCCで送るのは失礼になります。

誰にでも同じメールを出しているのではなく‘あなた’に作品を見て欲しいと伝えるには-

例えば、ある批評家に作品を見て意見を行って欲しい時
書いたものをいつも興味深く読んでいる、とか
意見を聞いて参考にしたいので自分の作品を見て欲しい-といった事を丁寧に書く

例えば、ギャラリーに売り込みのメールを出すとき
何回もそのギャラリーでの展示を見ていて特に好きなアーティストは誰か、とか
なぜ自分の作品がこのギャラリーに向いていると思うのか(作品のテイスト、技法、経歴などの傾向が同じなど、客観的に見た事実を)とか

メールを出した相手と共通の知人がいるとか、良い評判を良く聞くのでメールを出したなどの理由のときはメールの初めのほうで述べましょう。

メールを出すことによってどのような結果を得たいのかを明確にしてメールを書く事
ギャラリーでの展示、作品の販売、作品に対する批評など

以上を踏まえてメールには下記の内容を含む事
1. あなたのフルネーム
2. 受取人の名前 Dear Sir とか Madam ではなく個人名で
3. ウェブサイトのURL (もしあれば)
4. あなたの居所 住所と電話番号など。メールアドレスだけではなく
5. 経歴を簡潔に説明
6. 添付した画像の簡潔な説明
7. あなたのアートに対して望む結果  (誰かに見てもらう為とか、相手に売る為などを除いて)
8. 簡潔なステートメント アーティストとしてのあなたと作品が表現しているもの
9. 手元にある作品数 作品の価格帯など

以上を踏まえたとしても良い返事が返ってくる可能性は極めて少ない。しかし、これも作品を売り込む為に必要な経験の一つだと思うこと。メールを送る相手を良く調べて吟味して、尊敬のこもった丁寧なメールを書くという点を忘れないように。

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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