前はダメダメなアートディーラーの見分け方をこちらのサイトを参考に http://www.artbusiness.com/artists.html 書きましたが、今回は私の独断と偏見で!「ダメダメなアーティストの見分け方」を書きます。
とか言って私も見る人によってはすごくダメダメな感じに見えてると思うけど…
1、展示の準備などの際に自分から積極的に動かない
これ一番重要!今まで会った中でアーティストとしてサバイバル出来てる人は自分からテキパキ体を動かしていくタイプの人たちです。他の人たちが働いてるのをボーっと見てるだけの人は根本的に無理(そんな人いるの?と思うかもしれないけど意外といたりする)。
そもそもなぜ私が貸し画廊という制度が嫌いなのかというと、あれはアーティストから積極性を削ぐような制度だから。「私お金払ってるんだから全部スタッフがやってくれて当然だもんねー」という考えを無意識のうちに抱いてしまい、それを長年続けているとそこから脱却できなくなる気がする、というか実際脱却できてない人に時々会うからこう思ったわけです。
2、展示を見に来た人にいきなり自分の作品について説明し始め、売り込もうとする
いわゆる勘違いな必死さというか、空気読めない人というか…作品の説明は作品に興味を持ってくれた人にだけしましょう。
3、アート関係者に会うと唐突に自分を売り込もうとする
いわゆるギャラリーのオーナーとかこういうのにはおそらくうんざりしてますし、売り込みに必死になって自分の話ばかりする前にきちんと相手の話を聞きましょう。というか将来一緒に働く相手かも知れないのにあまり知らないうちからよく売り込みトークとか出来るなーと思うけど…
4、作品に対する客観的な視点を持たない
自分の作品は客観的に見てどうなのか?果たしてこのままでいいのか?常に冷静に判断できる目を持ちたいものです。人の意見にもちゃんと聞く耳を持ちたいものです。
5、自分の作風に固執して新しい試みをしようとしない
上とかぶるけど現代美術とは世の流れとともに変化するものだから、常に前へ前へ行きたいものです
6、観光客気分で海外での展示に参加する
ごくまれに観光がメインで展示はついで!みたいな態度の人いるけどそれってどうなの?と思うし、そういう人にガイド兼通訳で付き合わされる現地の人はたまったもんじゃないです。
7、アーティストだからって非常識なことをしても許されると思っている
アーティストが変人であっても許される時代は残念ながらもう終わりました。そもそもかつての偉大な変人アーティストたちは「変人」だけど作品が素晴らしいから許されたのであって、非常識が先に目立ってて作品がたいした事ない人は救いようがないです…自分が何万人に一人の天才だ!と思ってる人は非常識を貫いてもらってもいいけど…
他にもたくさんありそうだけど私が最近思うのはこんな感じでしょうか。どれもみんな実体験に基づいてます。
でも、最近は若手の日本人アーティスト&アート関係者にとてもしっかりしている人々が増えてきてると感じます。
日本のアート業界も少しずつ良くなるでしょう。楽しみです。