デッサンとCG

デッサンとCG CG Hidemi Shimura
 CGデザイナー募集によくCG作品+デッサン作品あれば送ってくださいとあるけどあれはなぜでしょう。なんとなく関係あるのは分かるけどデッサンという行為が役に立つ具体的な理由は?今まで考えたことなかったけど考えてみた

1、物の形をシンプルな捉え方で見ることができるようになる。物体はみな直方体、円柱、
  円錐、球の組み合わせでできている。
  (モデリングが早くできるようになる?)
2、効果的なライティングの仕方が分かる(少ないライトで効果的に!)
3、かっこいい構図の決め方が分かる。一番描くのが簡単な角度が一番その物体が
  かっこよく見える角度、立方体を真正面から描いても何だか分からん…
  (カット割りとか絵コンテ描くのに役立つ?)
4、集中力がつく (この仕事には必要かも)
5、腕に筋肉がつく、筆圧がやたらアップする(鉛筆がマウスになっても役に立つ?)

などなどが浮かびましたが
結局デッサンとは長時間物を見るという行為そのものの事では?
人の目って普段見慣れてるものもあんまり見てないとか言います。
デッサン初心者期はもう描くことがないよーとかって時間が余っちゃったりするけど、続けるうちに同じ物体をいくらでも描き込んじゃうようになります。
それって最初は見てるつもりでも見えてなかった部分が段々目が肥えて見えるようになっていくという事?

 じゃあ日常生活でもやたらしつこく物を見たりするようにすれば同じような効果が得られるかも。CGやっててデッサンやるといいかもって思ってる人多いみたいだけど、CGの仕事は忙しいからそんな時間ないし。
 
こちらデッサン学習に役立ちそうなHP↓
http://dessin.art-map.net/index.htm

 でも別に私昔デッサンかなり練習したけど、今は絵コンテもうまくかけないし、CG職人としては凡庸な感じだし、はたしてなんの役に立ってるのか?

 あと、デッサンがどうのこうのと関係なく「こだわりの眼」を最初から持って産まれた人もたくさんいますし…
 
あ、なんかデッサンに否定的な締めになっちゃった…

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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