岡本太郎「明日の神話」を見に行く

岡本太郎「明日の神話」を見に行く 岡本太郎, アート ART Hidemi Shimura
 汐留の日本テレビに修復が終わって期間限定公開されている岡本太郎の「明日の神話」を見に行く。
 なんだかとにかくすごいんです。すごいパワフルなんです、びっくりします。原爆のことを描いた絵なのになんかすごい伸び伸びしてるし。こんなに大きくて色も派手なのに押し付けがましさが少しもないところが素晴らしいです。見る人の勝手な解釈を最初から許してる感じ。
 あと縦5m横30mもある絵をメキシコと行ったり来たりしながら一年で一人で描くなんてことができるのか?と驚いた。しかもその頃は大阪万博の準備とかぶってたからすごく忙しかったそうで。しかも岡本太郎って結構勢い任せにやってそうなイメージあるけどちゃんと大きい絵を描く前に小さい下絵を描いて、次は中くらいの大きさに描いてみて、それからやっと本番に取り掛かるというとても手のかかる過程をちゃんとこなしているのだ。
 岡本太郎って結構口が達者な人ってイメージがあるけど言うだけのことはちゃんとやってたんですねー。人間ってやろうという意思があれば結構ちゃんとできるもんなのね。

 あと売ってたパンフレットが500円と安くてうれしかった。お小遣いで買ってる子供もいたぞ。

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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