「失われた街」模型復元プロジェクト+大島の未来を考える会

気仙沼大島のうに

「失われた街」模型復元プロジェクト+大島の未来を考える会  Hidemi Shimura
既に知っている人も結構いると思うのですが、建築家であり神戸大学の准教授である槻橋氏と神戸大学建築学部の学生たちの企画により始まったプロジェクト、「失われた街」模型復元プロジェクトでは震災で失われた町並みを模型で再現しています。

友人曰く、「模型を見ると「この坂の上であいつとケンカしたなあ」とかいう今まで忘れてたような記憶が甦って来るのが不思議、模型っていうのが生々しくなくて想像力をそそるのが良いのかもしれない。」とのことです。

槻橋氏にひょんなことからお会いする機会があったのですが、「中国に住んでたアーティストならぜひ見てもらいたいものがあります。」と見せてもらったのがなんとあの中国人アーティスト艾未未(アイウェイウェイ、あの中国で公安に拘束されちゃってた人)とのツーショット写真でした。インタビューに行ったときに「お前俺と似てるなあ、一緒に写真撮ろう!」と言われて撮ったそうです。

模型は今は神戸で展示中で、今後も引き続き展示は続けるが最終的にはそれぞれの街へ返したいとのことです。

気仙沼大島には関西学院大学・神戸大学・神奈川大学・信州大学の合同プロジェクト、「大島の未来を考える会」という会があり、定期的にシンポジウムやワークショップを開いています。

私の滞在中にも一回あったので出席してみました。
大島に温泉保養施設を誘致しようという提案と瀬戸内海の島にある2つの施設の視察結果についての説明がありました。
ちょうど台風だったので地元の人の参加者は少なく、意見を聞くことがあまりできなかったのですが、もしも気仙沼市にこういう保養施設を作るとしたら、大島は最適の場所なのではないかと私は思います。
しかし、地元の人の意見を取り入れつつ行政が積極的に動いてくれないと、いくらよその人が言っても実現しないわけでその辺の進め方が難しいという話もありました。(役所の人は面倒臭がってあまり色々動いてくれないらしい…)

とはいえ、最近は色々町おこしとか島おこしが盛んですが、そのままでも美しい場所だったら何もしなくても十分なのではないか?と私は思ったりもします。
映画「めがね」に出てきた「観光?この島に観光する所なんてありませんよ?」みたいな感じも私は好きです。

注:気仙沼大島には観光する場所もいくつかあります。そして、うに・かき・かつお・その他海鮮も豊富で食べ物もおいしいです。写真は大島で食べたうに丼、たったの1500円なり!です。(食べられるのはウニ漁解禁時のみです。)

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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