花魁道中(おいらんどうちゅう)

花魁道中(おいらんどうちゅう) ファッション Hidemi Shimura
 初期は内八文字という足の運び方だったが、外八文字が考案されてからは外八文字に変わっていった。一歩踏み出しては半歩下がるため遅々として進まなかったらしい。八文字の踏み方は3年は稽古しなければさまにならなかった。最初は普通の低い草履や下駄を履いていたが、高下駄が流行るようになりだんだん高くなっていき20cmもの高さに及んだ。
 花魁は道中の時は腹側に大きな飾り帯をつけ、着物の上に豪華な打掛を3枚も着たため衣装だけでも30kg位になったといわれる。さらに、紋日(もんび)といわれるハレの日にはそれらの衣装を新調しなければならず、資金集めが大変だった。
 浅草の三社祭(5月)では「花魁道中」が再現される。あと、日光江戸村でも見られるらしい。

 -お江戸吉原ものしり帖より-

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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