東京都写真美術館にて
岡本太郎というとすごく情熱的でがんがん行くタイプの人のようなイメージだけど、実はものすごくシャイでカメラを初対面の人に向けるなんてとても出来ない人だったそうだ。なので独自に開発した潜水艦の潜望鏡のようなタイプのレンズをわざわざ作って愛用していたらしい。
技術的には写真を撮るのも決してうまいわけではなく、露出を間違えたりフイルム交換する時に失敗してダメにしちゃったり色々失敗も多かったようだ。出来上がった写真は一見淡々としているように見えてひそかな執着が込められているように感じる。
コンタクトプリントを大きく引き伸ばしたものも展示してあったのだが、確かに失敗してるコマも多かった。しかし、失敗ショットも含めたフィルム全体に岡本太郎風味が満載だった。私は写真を撮るのがものすごく下手なのだが(不器用なのでカメラの操作が苦手、しかも乱視でピントが合ってるかよく分からない)そんな細かいことは関係ないのだ!と言われている様で勇気付けられた。