香港に行く予定は全然なかったのですが、上海東京間のフライトが突然キャンセルになり香港経由で帰る事になったため、アートバーゼル香港に寄って来ました。
私の香港滞在は半日のみ、毎年チケット売り場に行列ができてチケット買うだけで2-3時間待ちと聞いていたので、私と入れ違いに帰る方からVIPパスをいただいてすぐに入れるようにし、駆け足で見たのでした。
写真は私が好きな作品ばかりを撮っているので、あまり参考にならないかもしれませんが、会場の雰囲気はこんな感じです。
バーゼルはブース代が高く、ギャラリーは出展費用を売り上げでカバーしないとならないため、出展作品も大型で高価格なものがメインになります。
今回に限らずこういう大型で高価格な作品を見るたびに私が個人的に感じる事としては、「作品に隙が無い」ということです。これは言葉ではうまく説明できないので、作品をあちこちでたくさん見たりしてるうちにだんだん違いが分かるようになって来ると思うのですが、例えば額装が綺麗だったり、作品の細かい部分まで気を使ってあるとか、とにかく作品全体としての完成度が高いです。
大分前ですが、村上隆氏の大型作品をパリのペロタンギャラリーで初めて見た時に感じた事で、それ以降アートフェアなどで完成度が高い作品を見る度に感じます。
一般的にアート作品は個人的な作品の好き嫌いで論じられる事が多いですが、好みはそれぞれなのでどの作品を買うかは人それぞれです。ただ、作品を商品として考えた場合、一定のレベル以上の完成度を備えている必要があるのだと思います。
私自身額装がとても苦手ですが、材料が糸で細かい作品なのできっちり綺麗に額装しないといけないので、いつも額装に苦労してます。ただ、今回バーゼルで作品を見て、額装はプロに頼んででも綺麗にする事、作品の細部まで気を配る事はとても大事だと思いました。