去年辺りから流行っている行動経済学について、「アートと行動経済学は意外と関係があるらしい」という事をアーティストの目線から検証していく記事、7件目は「デフォルト選択とインタラクティブ展示」についてです。私の指示によりChatGPTに書いてもらった文章に私が考察を付け足す、という構成になっています。
デフォルト選択とインタラクティブ展示について:
現代美術の展示において、来場者の体験を向上させるためには、インタラクティブな要素を取り入れることが重要です。行動経済学の「デフォルト選択」の原則を活用することで、来場者の行動を効果的に誘導し、展示の魅力を最大限に引き出すことができます。今回は、このデフォルト選択とインタラクティブ展示についてお話しします。
デフォルト選択とは、選択肢が提示されたときに、人々が最も手間のかからない選択肢を選びやすい傾向のことです。つまり、あらかじめ設定されたデフォルトの選択肢がある場合、多くの人はその選択肢を変更せずに受け入れるのです。これをインタラクティブ展示に応用することで、来場者の体験をより豊かにすることができます。
まず、インタラクティブな展示要素を取り入れる際に、デフォルトの選択肢を工夫することが重要です。例えば、デジタルタブレットやインタラクティブスクリーンを使った展示では、最初に表示される情報や作品が最も魅力的で重要なものとなるように設定します。これにより、来場者は自然とその情報に引き込まれ、展示の全体像を理解しやすくなります。
また、展示の順路や体験の流れにもデフォルト選択を活用することができます。来場者が自然な動線で展示を進むように設計することで、無駄な迷いや混乱を避けることができます。例えば、展示会の入口に明確な案内板やフロアマップを配置し、来場者が最初に見るべき作品やエリアを示すことで、スムーズな体験を提供できます。
具体的な方法としては、以下のようなものがあります。
- デフォルトのインタラクティブコンテンツを設定: デジタルディスプレイやタブレットに最初に表示される情報や作品を最も魅力的なものに設定する。
- 展示順路のデフォルトを明確に示す: 入口にフロアマップや案内板を配置し、来場者が自然に展示の流れを理解できるようにする。
- インタラクティブ体験のデフォルト設定: 体験型の展示では、最初にデフォルトのアクティビティを設定し、来場者が手間をかけずに体験を始められるようにする。
インタラクティブ展示のもう一つの重要な要素は、来場者が自分自身のペースで展示を探索できるようにすることです。デフォルトの案内や体験を提供しつつも、来場者が自由に選択肢を変更できる柔軟性を持たせることが重要です。例えば、デジタルタブレットやインタラクティブスクリーンに、追加の情報や他の作品へのリンクを提供し、来場者が自分の興味に応じて探索できるようにします。
オンライン展示においても、デフォルト選択を活用することができます。ウェブサイトやオンラインギャラリーでの展示では、最初に表示される作品や情報を最も魅力的なものに設定し、訪問者が自然とその作品に引き込まれるようにします。また、オンライン展示の順路やナビゲーションを分かりやすく設計し、訪問者がスムーズに体験を進められるようにします。
私からの考察:
確かに、順路が良く分からない展示は結構あり、展示室内の一番最後から見てしまうという事はよくあります。でも、順路はあまり気にせずに自由に見ても良いと思います。
観客参加型のインタラクティブな展示で、画面を触ると動きますみたいな作品の場合、なんだか怖いので触るのを躊躇ってしまいます。そういう時に親しみやすさを感じさせるレイアウトだったり、案内してくれる人がいると良いかもしれません。
「行動経済学」についての記事なのですが、内容が段々経済学と関係ない方向に行っています。行動経済学=心理学でもあるので、そちらの方向に内容が寄ってきました。
元々、アートと行動経済学① 所有効果とアートのサブスクサービスを書き、「こういう内容でアートと行動経済学についてのアーティストに役に立つ記事を書きたいのでテーマを提案して欲しい」とChatGPTに指示を出し、リスト化されたものから記事にしています。自分では考えつかないような内容が提案させるので、中々面白いです。
次回は「ピーク・エンドの法則と展示の記憶」について書く予定です。
その他のアートと行動経済学に関する記事は https://hidemishimura.com/tag/behavioral-economics/ より是非見てみて下さい。