天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々 メイソン•カリー著

天才たちの日課 クリエイティブな人々の必ずしもクリエイティブでない日々 メイソン•カリー著  Hidemi Shimura

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著者のデイリールーティンという名のブログを元にまとめられた本、作家、芸術家、作曲家、学者など161人がどのように時間を管理し、創作活動の為の時間を取っていたかをリサーチして短くまとめてあります。

著者がフリーランスのライターなので文筆業の人についての項目がかなり多め。

161人の中には、書くことを専業にしていた人、生涯他の仕事をしながら創作活動をしていた人など様々で、朝型の人、夜型の人、午後型の人など色々です。

意外なことに、毎日コツコツと一定の時間を創作に費やしている人が多く、インスピレーションが沸くのを待ってから創作を開始するというタイプの人は少ない。

作家は大体一日に集中して書けるのは3時間くらいらしく、その他の時間は他の仕事、家事、リフレッシュ、アイデアを練る事に使われるようです。

私を含め、美術作家は文筆業に比べて短時間集中型ではないので、もう少し長時間制作に集中する事が可能ですが、他の仕事もしている人がほとんどなので、長時間集中出来る時間を作るのが大変だとよく聞きます。

なので、頭のスイッチを短時間で切り替える自分なりの方法を持っているかが大事で、この本によると、散歩をする人がかなり多く、その他水泳やエクササイズなど運動する人、コーヒーがぶ飲みで集中力を保つとか、行き詰まったら倒立するとか色々です。

私がなぜこの本に興味を持ったかというと、私の作品は細かいので展示前の切羽詰まった時でも一日5-6時間以上作れない上に(それ以上頑張るとヨレヨレになります)、元々睡眠時間が長くないと持たない体質で一日7-8時間以上寝ないとダメ、一人で本を読んだり考え事をする時間が毎日必要などあまり効率の良くない感じなので、他の人はどうなのか?と思ったわけです。

しかし、この本を読んで、毎日何時間かけるかは問題ではなく、とにかく毎日数時間でも創作に費やす習慣を持つことが大事だなと思いました。というわけで、毎日少しずつでも作品を作っていくしか無いようです。

 

 

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現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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