【続報:首謀者逮捕!】暗号資産(仮想通貨)で作品を取り扱われそうになったらどうすればいいのか?

【続報:首謀者逮捕!】暗号資産(仮想通貨)で作品を取り扱われそうになったらどうすればいいのか? ワールドフレンドシップコイン, WFCA Hidemi Shimura

以前に書いた「暗号資産(仮想通貨)で作品を取り扱われそうになったらどうすればいいのか?」に、ビックリな進展があったので、お知らせします。

仮想通貨の首謀者が逮捕されました!
暗号資産、無許可で仲介した疑い 詐欺被害者に投資持ちかけか
金融庁に無許可で暗号資産(仮想通貨)を販売した疑いでの逮捕ですが、警察は詐欺事件としての立件を目指しているようです。
※私が暗号資産という呼び方にまだ馴染めず、記事内では仮想通貨と書かせていただきます。

ざっくりと説明しますと、私は昨年ある上海のギャラリーが東京に支店をオープンするのを手伝いをしたのです。
そして、そのギャラリーの資金源がワールドフレンドシップコイン(WFCA)という仮想通貨の運営組織であり、2018年からギャラリーの取り扱いアーティストの一部に対して、現金で販売した作品の代金をWFCAで支払ってしまっており、受け取った人達は現金化もビットコインなどに変える事も出来ずに困っている、という事を知ったのです。

そのやり方というのが、最初に訳が分からないでいるアーティストに、WFCA管理用のアプリをインストールさせ、WFCAを送金してしまい、その後も強制的に作品の代金をWFCAで支払うという、非常に許せないやり方でした。

結果的に私はオーナーと喧嘩してこのギャラリーとは縁を切りましたが、自分は別に被害にあって無いにも関わらず、アーティストへの扱いに対してものすごく怒っています。
オーナーは今上海にいますが、アーティストに対して現金で賠償するなど、自分がした事に対してきちんと責任を持って対処して欲しいです。
今はギャラリーもオーナー名も書いてませんが、きちんと対処されないなら、将来的に公表せざるを得ないです。

 

私が他にもビックリしているのは、被害に合ったアーティストのほとんどがギャラリーに対して文句も言わず、我慢し続けていた事です。
ギャラリーのアーティストへの扱いがひどい場合、アーティスト達が言うべきことを言わないで我慢しているからではないでしょうか?

実際勇気を出して抗議したアーティストさんは、既に現金で支払ってもらっていますし、ギャラリーに作品を扱ってもらえなくなるのは心配かもしれませんが、他にももっとちゃんとしたギャラリーはたくさんありますし、展示の機会もたくさんあります。
もし同じような目に会ったら、ずっと悩み続けるよりは、一度ブチ切れてみる事をオススメします。

このギャラリーは、ずっと前から知っていたので、そんな裏があるとは!という感じでした。

中には私がWFCAについてボロクソに言ってたのをオーナーに告げ口したアーティストもいて、洗脳されちゃったのか?そこまで行ってしまうと絶望的です。
真面目な人ほど洗脳されやすく、アーティストは真面目で努力家な人が多いので、特に用心した方がいい気がします。

ワールドフレンドシップコインって名前からして怪しいですけど、何でこんな名前なんでしょう?よく分かりません。

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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