3月に広州に打ち合わせに行ってきたのですが、なんと今回5年ぶりの中国でした!
思い起こせば、前回中国に行ったのはコロナ禍前の上海、2019年の10-12月の3か月間アーティストインレジデンスとして滞在し、その間12月から個展を開催し、確か帰ってきたのは2020年の1月3日でした。ロックダウンが始まったのが2月の旧正月の間だったので、日程が1か月ずれていたらロックダウンに巻き込まれてしばらく帰ってこれなかったかもしれないです。
私の個展は12月から2月まで開催予定だったのですが、ロックダウンのせいで会期が1か月早く終了し、しかも、その後ギャラリーもそのまましばらく閉鎖されたため、湿気で一部の作品の額縁にカビが生えるという予想外の災難に見舞われました。
前上海に住んでいたので身を持って体験していますが、夏の上海の湿度の高さは異常なので、展示や保管状態については要注意です。
今回5年ぶりに広州に行く前は、中国も色々変わってそうだからちょっと心配だと友人に言ってみたら「何でもスマホでやるようになっただけで、別に何も変わってないよ。」とのことだったので、「そんなもんなのだろうか?」と思っていたのですが、実際に行ってみたら本当に変わっていませんでした!
広州に行くのは初めてなので、前と変わったかどうかは分かりませんが、つまり、中国としての雰囲気は全然変わっていませんでした。相変わらず人が多く、ごちゃごちゃしていて、活気にあふれているという印象でした。
メディアでは中国は景気が悪いという報道をよく見かけますが、実際行ってみて景気が悪くて雰囲気がどんよりしているという印象はありませんでした。ただ、景気が悪くても人は食べ物や日用品など最低限の消費はしないと生きていけないので、単純に人口が多い国の人が日常生活に必要な消費をし続けているというだけで、ある程度活気があるようには見えるのかなとは思います。
ただ、ネットスーパーやUberのようなデリバリーがとても普及したため、スーパーや外食に行く人の数は減っているので、その分街中の人が減ったように見える、という事もあるとは思います。
もう一つ心配だったのが私の久しぶりに話す中国語で、果たして私の中国語は広州で通じるのだろうか?という心配がありましたが、実際行ってみたら日常の諸々から打ち合わせまでどうにか用を足せたので、なんか全然大丈夫だったなと思って安心したのでした。
今回私がお会いしたのは、現地のアート関係の方々やアーティスト達で、基本的にどこの国でもアート関係の人はとても優しいので、安心して過ごせるというのもあります。
引き続き、スマホ決済やタクシーなどのアプリ、現地のシムカードやVPNなど、渡航準備と実際使った感想について書こうと思いますが、長くなってしまったのでそれはまた続きとして書きます。
今回の広州は3泊4日だったので、ゆっくり広州の街を見る時間はなかったのですが、5月にまた展示で行くので、その時はもっと色々見てみたいなと思います。安藤忠雄氏設計の「和美術館 He Art Museum」もお勧めされたので行ってみたいと思います。