アートに関する法律入門

アートマネジメント総合情報サイト:ネットTAM 【ネットタム】アートに関する法律入門より

少し正確な知識があれば、法的な紛争になる前に、粘り強くコミュニケーションをはかることでトラブルを解決できる場合が多いのです。私が関わった事例としては、海外のキュレーターと日本国内のアーティストとの間のトラブルがありましたが、法的な争いにすることなく、こちらの主張を整理して粘り強く交渉することで、最悪の結果を免れることができた、ということがあります。
 法律は最終的な勝ち負けをつけてトラブルを終わらせるのには役立つ場合もありますが、多くの場合、法的な紛争になるというのは、力と力のぶつかり合いと同じで、互いにとって利益にならないことが多いです。ですから、法的な知識は、すぐに使うのではなく、護身用の伝家の宝刀と思っていただいた方がよいと思います。

 アーティストなんかやってると作品売り上げの支払いが遅れたり、作品輸送問題など色々な細かいトラブルに直面するわけで、しかもアーティストは基本的にインディペンダントですから一人で解決しないといけない訳で。上の文を見るととにかく粘り強く慎重にだそうで。しかし!海外と仕事してるとあまりのいい加減さにびっくりすることも多く…こちらにばかり粘り強さを要求されてもあまりにも理不尽だわ。