「シャンハイ・カラーズ」制作過程1

「シャンハイ・カラーズ」制作過程1  Hidemi Shimura

今私は「シャンハイ・カラーズ」という大型作品を制作してます。大きさは183 x 92 cm になる予定で、私の作品の中ではかなり大きい方です。只今3列分(12cm)のみ完了したところです。2月の頭までには仕上げたいと思います。

最初は日本での展示なので日本の色をテーマにした作品にしようと思っていましたが、気が変わりました。理由の一つは日本に本帰国するので上海生活の集大成となる作品を作ろうと思ったことです。

もう一つの大事な理由は、今中日関係が危険なことになっています。中国に住んでいた時に感じたことの一つで、メディアが伝える他の国の姿はほんの一部分で、そのごく限られた情報により人々は外国についてステレオタイプなイメージを抱いてしまいがちだということです。この作品を通して、私は中国の別の一面(なんだか面白くてチャーミングな)を伝えたいと思います。

タイトルは漢字にしようかカタカナにしようか迷いましたが、カタカナのほうが上海の良い意味で軽薄な感じを表しているなとカタカナにしました。

「シャンハイ・カラーズ」制作過程1  Hidemi Shimura

「シャンハイ・カラーズ」制作過程1  Hidemi Shimura

「シャンハイ・カラーズ」制作過程1  Hidemi Shimura

 

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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