明日の神話事件について

岡本太郎「明日の神話」に付け足した福島第一原発事故の絵、アート集団Chim↑Pomが認める – シネマトゥデイ

岡本太郎だったら全然怒んないしもっとやれーって言うかも知れないし。
別に直接落書きしたわけじゃないんだからいいんじゃないの。

そもそもあの絵があそこに掛けられたのは、アートってのは人に見られなければ意味がないし、もし壊れたり汚れたりすることがあってもいいじゃないか!っていう岡本太郎の生前からの言葉に敬意を表してなのだ。

若くて未熟なアーティストがちょっと暴走しちゃったくらいだったら岡本太郎ならガツンと受け止めると思うし。

でも、もうちょっとひねった内容の絵を描いて欲しかった気もするけど…

「人の作品に落書きなんてとんでもない。」とか「ただの売名行為」とか言って批判してる人も相当いるけど。
まさに狙い通りの反応で思う壺になっちゃってるし。

「後から名乗り出なかったら良かったのに」っていう意見も多数ありましたが、
目立ちたがりだからアーティストなんかになっちゃったわけだから人に言わないで我慢するなんてできるわけない。

最近なんだか”売名行為”って言葉よく聞くけど、
そもそも、アーティストってタレントと同じでそこそこ有名にならないと食べてはいけないですよ。
みんな有名になるために必死ですから。
だから、ギャラリーや美術館で作品展示するのだってある意味”売名行為”なのよね。

何もしないよりたとえ批判されようと”何か”をやったほうがえらいと思うわ。
というわけでこの行為はアート(の中の一部分)として認めても良い、と思う。

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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