月と6ペンス

今年の夏はずーっと風邪を治ったりひいたり治ったりひいたり
していたのですが、寝込んでいたときにサマセット・モームの
月と六ペンスを読んでみた。
ある意味病気のアーティストが読むのにはぴったりの本。

 このお話がゴーギャンをモデルに書かれているのは有名な話だけど
この小説の内容はもっと壮絶で、最期なんて病気で目が見えなく
なってるのにもかかわらず死ぬまで絵を描いちゃってるし。
風邪ごときで寝込んでいたらひょっとしてアーティスト失格かしら?
とか考えたりした。
 実際ゴーギャンは(たしか)株式仲買人だったのに何者かに
とりつかれたかのように突発的に画家になっちゃったのね。
だから、自分はアーティストなんて大変そうなもんには絶対に
なるはずがない!って思ってる人でも絶対安全とは言えません…
ある日突然魔が差しちゃうのね。

これとちょっと似た話でカート・ヴォネカットの青ひげも感動的な最後です。

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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