今年の夏はずーっと風邪を治ったりひいたり治ったりひいたり
していたのですが、寝込んでいたときにサマセット・モームの
月と六ペンスを読んでみた。
ある意味病気のアーティストが読むのにはぴったりの本。
このお話がゴーギャンをモデルに書かれているのは有名な話だけど
この小説の内容はもっと壮絶で、最期なんて病気で目が見えなく
なってるのにもかかわらず死ぬまで絵を描いちゃってるし。
風邪ごときで寝込んでいたらひょっとしてアーティスト失格かしら?
とか考えたりした。
実際ゴーギャンは(たしか)株式仲買人だったのに何者かに
とりつかれたかのように突発的に画家になっちゃったのね。
だから、自分はアーティストなんて大変そうなもんには絶対に
なるはずがない!って思ってる人でも絶対安全とは言えません…
ある日突然魔が差しちゃうのね。
これとちょっと似た話でカート・ヴォネカットの青ひげも感動的な最後です。