個展の準備について考える時、まず気になるのは「いつから始めれば間に合うのか」ということかもしれません。
けれども、実際にスケジュールを立てる前に、まず必要になるのは「何を準備しなければならないのか」を書き出すことです。
やることが見えていないと、どの作業にどれくらい時間が必要なのかも分かりません。
私自身、20周年個展を振り返りながら改めて整理してみると、作品制作以外にも多くの工程があったことを実感しました。
個展というと作品制作が中心と思われがちですが、実際にはそれ以外にも多くの作業があります。
企画・準備
- 会場選定
- 会場予約
- 展示タイトル決定
- 展示コンセプト作成
- 予算作成
- 全体スケジュール作成
展示の方向性を決める最初の段階です。
作品制作
- 作品制作
- 額装
- 作品撮影
- 梱包作業
作品が完成しても、その後に様々な作業が続きます。
作品情報
- タイトル決定
- 作品リスト作成
- 価格決定
- キャプション作成
- ステートメント作成
- プロフィール作成
展示や販売に必要な情報を整理します。
広報
- プレスリリース作成
- プレスリリース配信
- DM制作
- DM発送
- SNS投稿
- SNS広告
作品を知ってもらうための重要な工程です。
Web・オンライン
- 展示告知用特設ページ作成
- オンラインストア準備
- 多言語ページ作成
これらは人によってはすべてが必要という訳ではないと思いますが、必要に応じて行います。
グッズ制作
- グッズ企画
- デザイン
- 発注
- 値札作成
展示内容によっては物販も準備します。私前回の個展の時、オリジナルグッズも作りたかったのですが、もういっぱいいっぱいで間に合いませんでした。次回にリベンジしたいです。
会場準備
- 展示レイアウト作成
- 映像準備(もしあれば)
- 照明確認
- 備品準備
- 工具確認
- 特殊金具の準備
会場に展示用の備品が用意されていることもありますが、特殊な展示方法の場合は自分で準備が必要になることもあります。
販売準備
- 決済手段設定
- 領収書準備
- 売約管理表作成
- 後日発送対応の準備
作品販売を行う場合は事前準備が必要です。
搬入・設営
- 搬入スケジュール作成
- 搬入・設営スタッフの確保
- 搬入時の持ち物確認
- 作品搬入
- 開梱
- 設営
- 照明調整
- 最終確認
搬入日は思っている以上に時間との勝負です。
特に大きな会場では設営時間が限られていることも多いため、事前の計画が重要になります。
会期中
- 接客
- 作品説明
- SNS更新
- 販売対応
来場者とのコミュニケーションも大切な仕事の一つです。
搬出
- 作品撤収
- 梱包
- 積み込み
- 運搬
搬入と同じくらい体力を使う工程です。
会期後
- お礼連絡
- 売上集計
- 在庫管理
- 発送作業
- 振り返り
展示が終わっても、まだ作業は続きます。
こうして書き出してみると、個展は作品制作だけでは成り立たないことがよく分かります。
また、ギャラリーで働いていた頃を振り返ると、多くの作業を複数のアーティストの展示ごとに行っていたのだと改めて実感します。
次回は、これらの作業をどのようにスケジュールに落とし込んでいったのかについて書いてみたいと思います。


