下流だとか上流だとか

 昨今のあの雑誌の特集やら本やらでやたら見かける「下流意識、日本で広がる階級格差」って一体何!?ちょっと前の「勝ち組負け組」思想といいホント何くだらないことまた言ってんの?もー本当にうんざり!私亡命する!とか思ってるんですけど。
 こんな記事が書かれる前は下流とか上流とか言う考え方は全然一般的じゃなかったのに、読んだ人々の中には「日本も階級社会になっちゃうの?どうしよう」って思っちゃってる人も結構いるのが恐ろしいわ。
 勝ち組負け組みとか言ってもさー、本来日本には美しく負ける美学ってもんがあるんだから、はなから別に勝たなくってもいいもんって思ってる人々だって当然のようにいる訳だし。
 別に私がそんなに怒る必要があるほどの話でもないんだけどね。ちょっといやよね。

 あと最近「あなたが生まれてきた理由」とかいう本の看板見かけるけど、書いた本人には悪いけどああいう類の本って(ちょっぴりきもちわるい)。別に生まれてくるのに理由なんかなくったっていいじゃん。もう生まれちゃってからそんなの考えたって遅いわ。「あんたが生まれてきたのにたいした理由なんてないんだから好きな事やって勝手に生きて勝手に死ねば?」って言われた方が私的にはずっとほっとするわ。

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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