tagboat × MITSUKOSHI 「Art Fair GINZA」私が出展していたpart1は無事終了しました。ご来場いただいた方々、ご購入いただいた方々、本当にありがとうございました。
part2は12日まで開催していますので、是非そちらもご覧ください! https://www.tagboat.com/artevent/artfair_GINZA/
出展作品についていくつかご説明をします。
今回のメインは上の大きめの作品「Silent Invader (M_ml3)」96x73cm です。
Silent Invader シリーズは私のメインのシリーズです。ここ数年技術力&表現力向上のため実験的試みと新シリーズの開発に力を入れていたため制作していませんでしたが、今回の展示より復活しました。
バーコード部分は人工的なもの、カラフルな部分は私たちを取り巻く世界を表現しています。近くで見ると合わない色同士が隣り合って配置されていたりしますが、離れてみると意外と調和して見える様子が、この世界にあふれる無数の人々や物が一つのハーモニーを生み出している世界を表現しています。
今後しばらくはこのシリーズをメインに、他シリーズも織り交ぜるという構成で展示をしたいと思っています。
そして↓こちらはSilent Invaderシリーズのゆるキャラ「宇宙人シマオ氏」です。
地球を侵略する為にシマシマ星よりなぜか一人だけ派遣されたシマオ氏であったが、地球の予想外の住み心地の良さにすっかり魅了されてしまう。元々怠惰で頑張り屋ではないシマオ氏は地球侵略が面倒になってしまい、あちこち旅しながら遊んで暮らしているうちに、宇宙から来た平和の使者っぽい扱いになってしまい…
このアニメーションでは、サイレントインベーダーシリーズのキャッチコピー「We invade for World Peace」と書かれた白い大きな旗を、シマオ氏が地球の平和を願いつつ振り回している。
本来白旗を掲げるとは、負けであることを認めることであるが、宇宙人であるシマオ氏はその意味を知ってか知らずか、最初から白旗を振ってしまっているのである。
↑というコンセプトです。
普段の糸を使った作品からすると、いきなりアニメーションでびっくりかもしれませんが、私はCG制作の仕事をしていましたので実はデジタルな人です。
元々かなり前に制作した同じキャラの古いCGアニメーションがあったのですが、今回新たにリメイクしました。
CG制作の仕事を始めたのは、「現代美術は難しいし分かりにくいので何とかならないか?そうだ、CGの作り方を覚えてアニメーションで分かりやすく表現できるようになろう!」と思い就職したのがきっかけでした。最初は作り方を覚えたらすぐに辞めるつもりだったのですが、楽しかったので長く働いてしまいました。
その後私も上海に7年ほど住むなど色々あり、このコンセプトには仮想敵国である中国に住んでいた時の私自身の経験も込められています。
今後シマオ氏が宇宙人としての新鮮な目を通して地球を見、色々な事にチャレンジするという内容で、短いアニメーションをたくさん作っていきます。
とはいえ、私が使っているCGソフト”Autodesk MAYA”は使用料がひと月36,300円と高くて大変なので、まとまった時間のある時に集中して作るという感じにします。
Silent Invader シリーズ以外のシリーズも引き続き制作し、より一層洗練されたものにしていきます。
特に以下の2シリーズはまだ2回目の展示で、どういう評価をされるか心配だったのですが評判が良く、今後も制作していこうと思いました。
次の展示は10月に有楽町と、実作品ではなくデジタルで作品を紹介するという形ですが、リスボンでの展示がありますので、乞うご期待です!
↓こちらはおまけ動画、ディスコダンスを踊る宇宙人シマオ氏です。