中国で作品を展示するとこういうところが良い!と思う事

中国で作品を展示するとこういうところが良い!と思う事 hidemishimura, contemporaryart Hidemi Shimura

前回、【続報:首謀者逮捕!】暗号資産(仮想通貨)で作品を取り扱われそうになったらどうすればいいのか?で上海のギャラリーの事を悪く書いてしまったので、やっぱり中国って怖いという印象を与えてしまってはいけない!と思い、中国のギャラリーの良い所をお伝えしようと思いました。

    1. 展示が終わった後すぐに現金で作品の売り上げを支払ってくれる
      通常は展示が終わったら1週間くらいで現金で支払ってくれます。最近は現金よりスマホ決済が多いのではないかと思うのですが、いずれにせよすぐに入金してくれます。
      外国人がオーナーのギャラリーで作品を取り扱ってもらっていた時も同じで、遅れずに入金してもらっていました。
      つまり、滅多なことでは入金は遅れないのが普通、と言えると思います。

 

    1. 設営の時に手伝いの人が来てくれるので楽
      人件費が安いからなのか、ギャラリーのスタッフは女性が多いからなのか、ギャラリーでも美術館でも設営のお手伝い用に人を呼んでくれます。
      設営の際は作品の配置だけ決めて伝えればやってもらえるので、力仕事をしなくて済みます。
      通常、設営の次の日にはオープニングパーティがありますが、設営で疲れたままパーティで接客しないといけない、という事が無いので助かります。

      特に、インスタレーション風展示や、私は高所恐怖症なので、高い所から何かを吊るすときにもやってもらえるので良いです。
      私は庭の竹を切ってきてインスタレーション用に組み上げる、というのを何度かやっていますが、助けが無ければとても出来ませんでした。

 

    1. ギャラリースタッフは英語が話せる
      中国のギャラリーではスタッフの採用条件として、英語が話せる事が必須であることが多いです。
      中国で展示するからと言って、決して中国語でのやり取りが必要なわけではなく、英語でも大丈夫です。
      中国で展示したいけど言葉が心配、と思っていた人にとってはこれは朗報ではないでしょうか?

      なので、間に日本語が話せるエージェント等を介してやり取りする必要とか全然無く、英語で直にやり取りで十分です。
      あと、WeChat(中国版LINE)の自動翻訳機能はとても優秀で、英語がちょっと苦手な場合、日本語で返信しても訳してくれるので、やり取りするときにとても助かると思います。

 

    1. 展示スペースが広い
      大きい作品をドーンと展示したい方にはとてもおススメです。
      ただ、逆に言うと、広すぎて作品を用意するのが大変でもあります…
      最初から個展を狙うのではなく、グループ展にしておいた方が無難と思います。

 

ざっとですが、今考えつく良い点を挙げてみました。

作品を運ぶのが大変だなと思った方、神戸と大阪から上海までは船便もあります。
新鑑真号と蘇州号
※今は旅客輸送は中止しています。
特に大きくて運びにくいものにおススメです。
具体的に何キロまでだったか忘れましたが、確か合計で100kgぐらいまでは荷物を載せられます。
更に荷物を追加しても、運賃がとても安いです。

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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