一体NFTにはどういう種類があるんだ?というのを調べてみました

一体NFTにはどういう種類があるんだ?というのを調べてみました 現代美術, ブロックチェーン, アーティストのための色々, NFTアート, nftart, contemporaryart Hidemi Shimura

前回、「暗号資産(仮想通貨)で作品を取り扱われそうになったらどうすればいいのか?」で詐欺のような仮想通貨の話を書きましたが、ちゃんとした仮想通貨が欲しい!でもアーティストだから買うお金もないし…という時、今話題のNFTアート作品を作って売れば、仮想通貨が手に入るのではないか?と思ったのです。
しかし、バンクシーは作品そのものを燃やしてしまってデジタルデータだけにしてしまいましたが、作品壊さないといけないの?と思ったので、調べてみました。
こちらのYoutubeの説明が分かりやすかったので、参考にしたのですが、図を使って説明してくれているので、もし英語が分からなくても見たらなんとなく分かると思うので、興味があれば見てみてください。

こちらは、動画を元にNFTの種類をリストにしてみたものです。

    1. 作品実物も販売し+デジタル化したNFTアートも作る
      作品実物を別途で販売し、更に作品を元に作ったNFTを別で販売する
    2. デジタル化した後、作品の実物は壊してしまい、NFTアートのみを販売する
      元の作品を壊してしまい、デジタルデータしか存在しないようにする
      例えば、バンクシーのようにシュレッダーにかけちゃうとか、燃やしちゃうなど
      破壊する過程を動画に取っておいて、それもNFTのデータに追加するなど
    3. 作品実物は販売しないで手元に残しておき、デジタル化したNFTのみを販売する
      作品の実物をどうしても売りたくない事情がある場合、NFTのみを販売するという手もある。
    4. 作品実物を制作過程の一部として使用し、独自のデジタルアートを制作する
      例えば、彫刻を3DスキャンしてCGソフトでアニメーションを制作する、絵画の画像を使用したフォトコラージュやアニメーションなど
    5. デジタルアートを制作し、そのNFTを物体化したものを販売する
      これは説明が難しいですが、デジタルトークンを物体化したもの(フィジカルトークン)を購入者に渡す方法です。
      こちらのBeeple(クリスティーズでNFT作品が6900万ドルで落札されたアーティスト)のNFTフィジカルトークンを購入した人が、届いた荷物を開梱する動画を見るとわかりやすいです。
      この人はBeepleの作品がクリスティーズで売れる前にこれを買っています。

どうやら、別に作品そのものは壊す必要は無いようです。

そもそも、元々私の中では、実物の作品の所有者や価格等の販売記録をブロックチェーンに記録し、もし作品が転売されたらアーティストにもコミッションがその都度入るようにするという、作品実物とデジタルトークンが結びついたものを開発していてそろそろ実用化されそうだとかいうのは知っていたのですが、先にデジタルの方が流行ってしまったので、「あれ?NFTってデジタルのアートだけを指すの?作品実物の方はどうなるの?」と思って困惑していました。
しかし、例えば、この作品は「Artwork owner will also receive the physical piece.(購入者は作品そのものも所有することが出来る)」と書いてあるので、やはり、作品実物とNFTを一緒に販売することも可能なようで、安心しました。

作品実物以外に、作品を元に作ったデジタルフォトコラージュやアニメーション等も作品として認められるようになると、やっぱり自分でも作ってみたいと思いますし、作品の形態がより幅広くなったと思えばいいかなと思いました。ただ、やはり高価格で売れているものはクオリティが高いので、何でもデジタル化すればいいという訳でもなく、作品としてハイクオリティなものを作るのは必須だと思います。

私の作品は糸を使ったアナログな物ですが、以前3DCG制作の仕事をしていましたのでアニメーションを作ることも出来ます。作品としては特にアニメーションとかは使っていなかったのですが、面白そうだから何か作ってみるのも良いかな?と思っています。