Small Voice
-I’m always here to save you. But recently, no one listen to me.-
この作品は、声が小さくなってしまい、誰にも話を聞いてもらえなくなってしまった女神の像です。最近みんな私のところに来てくれないなーと思いつつ、女神は常に誰かを救うために待機しています。
「最近人々があまり宗教を信じなくなってきている。しかし、人々に癒しが必要なのは変わらないので、これからはアートが宗教の代わりとなるような役目を担っていくのではないだろうか?」というような文章を、アメリカの現代美術に関する記事で目にした事があります。私は「果たしてアートがそのような重責を負う事は可能なのだろうか?」と問いながらこの作品を作りました。
この作品は実際に触って癒されることが出来る作品となっており、家に所有できるポータブルな女神を目指しています。是非名前を付けて可愛がってください。
補足:この作品を作った後に「あの事件」が起き、なんと自分の信者がカルトっぽい宗教に取られていることを知った女神は、ショックを受けてしまったのでした。もしかすると人々は信仰心を忘れたのではなく、信じる対象がおかしくなっているのかもしれません。
このような難しい時代に果たしてアートに何が出来るだろうか?と考えながら作品を作っている次第です。