久しぶりに中国に行って感じた事&渡航準備について②

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久しぶりに中国に行って感じた事&渡航準備について① の続きです。具体的に何を準備したらよいのか等を説明していきたいと思います。

その前に、実はとても良い動画があるのでまずはこちらをご覧ください!

 
動画を見ていただけば大体何を用意したらよいか分かったと思うのですが、補足で説明します。
 
SIMカード 
動画内の説明にもあったように、電話番号付きのSIMカードをネットで買うのが一番お勧めです。ただ、私は今回急遽広州に行くことになったので、届くのが間に合わなそうだったのでやめました。
そこで、中国に何度も渡航する方にお勧めなのは、「VPNをインストール+現地でSIMカードを買う」という一番昔ながらでオーソドックスな方法です。
SIMカードはどこの空港にも販売カウンターがあって、パスポートを提示すれば外国人でもすぐに購入できます。空港で買い忘れたら、街中にある「中国移動」とか「中国聯通」の店舗でも購入可能です。ただ、中国語が離せない方の場合、おそらく空港内のカウンターの方が英語が通じるスタッフがいる確率が高いと思いますが、話せなくても「我要买中国的SIM卡」と紙に書いて見せれば全然大丈夫です。
私が購入したものは180元で、この中に最初の何元分かの通信料分が含まれている、というものです(何元分なのか具体的に聞いたのですが、忘れました。すみません。)
大体の都市で「中国移動」でも「中国聯通」でも安定して繋がるので、どちらを買っても大丈夫なのですが、とりあえず「中国移動」の方が一番大きい企業なので、「中国移動」のSIMカードを購入します。SIMカードはスタッフがその場で入れ替えて、ちゃんと使えているかチェックもしてくれます。
空港で販売しているものは大体外国人向けのプリペイド式なので、チャージ金額が減ってきたらチャージすれば大丈夫で、普段は中国に住んでないけど、時々来るという方には便利です。通信料については、中国は通信料が非常に安いので、具体的にいくらかかってるのか実は今まで気にしたことがありません…今回も180元でSIMカードを購入した後一度もまだチャージしていません。
あと、現地滞在中に日本のSIMカードに一瞬だけ戻したい、という事もあり得るので、入れ替え時に使う先のとがったピン(安全ピンとか)は一応持っていた方がよいと思います。
 
VPNについて
ご存じの通り、中国はネットの閲覧が政府によって色々制限されているので、中国では見られないコンテンツ(instagram,facebook,YouTubeなど各SNSや、ある種の記事等)を見るためにはVPNというものを契約&設定しておく必要があります。VPNを分かりやすく説明すると、自分が使っているネット回線のIPアドレスから海外のIPアドレスに切り替えることにより、中国にいても海外にいるのと同じように色々見られるようにするという仕組みです。
注意点は、中国に行く前に設定を済ませておくことです。もちろん中国に住んでる人でVPNを使ってる人も多いので、着いてから設定することも可能ですが、たぶん行く前に色々調べて設定まで済ませていった方がスムーズだと思います。
心配性な人は「中国でそんなの使って大丈夫なの?」と思うかもしれませんが、別に誰がVPNを使っているかどうかがいちいち調べられたりしないし、元々外国人が使う分には全然問題なしです。
 
私は今回、カベネコVPN https://wallcats.net/ を使いました。こちら21日間はお試しで無料、有料期間中もVPNを使わない日の分は繰越されるので、使用期限がその分更新されるという良心的な設定になっています。
滞在中YouTubeも見れたし、全然問題なかったです。
ただ、これはどのVPNでもそうですが、金曜の夜から土日にかけては使う人が増えるので、回線スピードが遅くなり、繋がりにくくなったりします。繋がりにくい場合も、大体数分後に再度試せば繋がります。
あと、不思議なことに、中国で大事な行事がある時(全人代とか何とか事件の日とか歴史的な事件のあった日)はなぜか?繋がりにくくなります。つまり、中国政府は実はVPNも制限できる技術はあるけど、グレイゾーンとして普段は大目に見ているという感じだと言われています。
 
まとめ
まだシムカードとVPNの事しか書いてないのに長くなってしまいました…
その他のスマホ決済・タクシーやアーティスト向けへのアドバイス等はまた続きとして書こうと思います。
改めて書いてみると面倒臭い国だな!と思います。前7年近くも住んでたのが信じられません…
でも、食べ物もおいしいし、人も親切だし、良いところもたくさんあるので、ぜひ行ってみてください!

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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