上海当代芸術博物館 「時代肖像-当代芸術30年」展

上海当代芸術博物館 「時代肖像-当代芸術30年」展  Hidemi Shimura

上海当代芸術博物館 Power Station of Art は上海の万博パビリオンがあるエリアの近くにある美術館です。昔発電所だったところを改造した(イギリスのテートモダンと同じですね)とても広くて面白い建物です。入場は特別展(海外から大物アーティストの作品が来るとか)がない限り通常は無料です。

11月10日まで「时代肖像-当代艺术30年」展という展示をやっていて、中国現代美術の流れに沿った分かりやすい展示になっています。「この人知ってるー」という有名な人から若手でまだ馴染みのない作家まで混じって展示してあり、アーティストの分布も偏ることなく全国から集めているようでした。

暗い色が多かったり政治色が強かったりする中国現代美術展の中には見に行くと気分が沈んでしまうものも時々あります。ですが、この美術館自体天井が高くて明るい作りになっているのと、結構明るくてポップな作品を選んであるので、見ていても楽しい展示となっています。ちょっと子供が走り回ったり騒いだりしても大丈夫な雰囲気なので、子供連れの家族にもおすすめです。

展示のメインは1-2階ですが、3階の南側にあるホールから黄浦江が一望できるので上の階に行くのもお忘れなく。バンド周辺の気取った景色とはまた違った眺めが楽しめます。

 

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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