森山大道氏に習いカメラのファインダーやデジカメのモニターを見ないで(違う方を見ているふりをして)写真を撮影してみようという試み、第2回目。
上海の下町中の下町、豫園あたりに行ってまいりました。もともと中国風の建物があまりない上海では、唯一中国らしさが感じられるエリアです。
こういう人が多い場所でこそ、この撮影法が生きてきます。
この辺りの建物はすごく古いものが残っていますから、東京の昔の下町と同じく家にお風呂がないのは当然の事、トイレもない事も多く、流しが家の外についているなど住むにはとても不便です。
しかも、ごみごみしていて綺麗とは言えませんが、よく見るとかわいい建物が多いし、人々も生き生きしていて行く度に新鮮な発見があるので私は好きです。
いつまで開発されずに残っているか分かりませんが、せめて豫園の近くだけでも古い建物をなるべく保存して欲しいなあと思います。
ちなみに、森山大道氏の写真は、このフリースタイルな撮影法と高いプリント技術の融合により成り立っています。
あのハイコントラストな独特の作品は森山氏が自らプリントしてこそ出せる味わいだそうです。
私自身あまり写真を撮るのは好きではなかったのですが、こういう撮り方もあるんだなあということを知って写真を撮るのが大分好きになりました。