さようなら&ありがとう上海

さようなら&ありがとう上海  Hidemi Shimura

上海から日本へフェリーで本帰国してきました。フェリーで中国を離れるのはセンチメンタルな感じがしてとても良いもんです。フェリーはゆっくり動くので、中国を少しずつ離れていく感じがします。

上海には6年以上住んだわけですが、自分でもそんなに長く住むとは思っていませんでした。上海と中国については未だに分からないこと、疑問に思うことがたくさんあるので、帰ったらたくさん本を読んで勉強したいと思います。

ほとんどの外国人にとって上海は単なる通過点であり、上海の街はそうした人々をずっと昔から受け入れ続けてきました。ここでは色々な国の人と出会い、色々な文化を垣間見ることが出来ました。

上海はとても近くていつでも行けるので、実際の所、引っ越したという感じはまだあまりありません。

中国と日本の政治的不仲のため、中国に住むことを心配されたこともあります。ですが、その問題のせいで嫌な目にあったりしたことは私は一度もありませんでした。私が異国の地で楽しく過ごせたのは上海の街と上海の友人たちのおかげなので、みんなにとても感謝していますしありがとうと伝えたいです。

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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