個展をセルフプロデュース型で開催する場合の手順をシリーズ記事として説明しています。
前回の「個展ができるまで⑤-個展の規模と作品数を考える」では、作品が完成した後にも、額装や撮影、作品情報の整理など、多くの作業が続くことについて書きました。
今回は、作品タイトルとステートメントについて書いてみたいと思います。
タイトルを決めるタイミングは人それぞれ
作品のタイトルをいつ決めるかは、作家によってかなり違います。
絵画作品などでは、完成した作品を見ながらタイトルを付ける方も多いと思います。
一方で、私はほとんどの場合、作品を制作する前にタイトルが決まっています。
私にとってタイトルは、完成した作品に名前を付ける作業ではありません。
「これからどのような作品を作るのか」を示すコンセプトそのものです。
作品を制作する前に、作品の完成イメージとコンセプトが大体決まっていて、それに合わせてタイトルも決まっていることが多いです。
もちろん制作を進める中で細かな表現は変わることもありますが、大きな方向性が変わることはほとんどありません。
タイトルは作品を見るヒントにもなる
タイトルは、作品を説明するためだけのものではありません。
作品を見た人が、その作品と向き合うための入口のような存在でもあります。
もちろん、タイトルを見ずに自由に作品を楽しんでいただくのも一つの見方です。
一方で、タイトルを知ることで、それまでとは違う視点で作品を見ることができる場合もあります。
ステートメントも大切な作品情報
タイトルが決まったら、次は作品のステートメントやキャプションを準備します。
展示会場では作品の横に短い説明文を置くこともありますし、作品リストやWebサイト、プレスリリースなどにも作品説明が必要になります。
作品を作ることと、それを言葉で伝えることは別の作業です。
だからこそ、作品制作とは別に、このための時間を確保しておく必要があります。
私自身も、作品が完成した後に改めて文章を書きながら、自分が何を表現したかったのかを整理することがあります。
言葉も展示を構成する大切な要素
個展では作品そのものだけでなく、
・タイトル
・キャプション
・ステートメント
・プロフィール
など、多くの文章が必要になります。
一つひとつは短い文章でも、展示全体で考えると意外と多くの時間がかかります。
そのため私は、作品制作と同じくらい、これらの文章を準備する時間も大切にしています。
作品と言葉は、それぞれ独立したものではなく、お互いを補い合う存在なのだと思います。
次回は、「ステートメントを書くときに私が気を付けていること」について書いてみたいと思います。


