Luka Art Gallery – 世界遺産の街シントラ「Palácio Biester」にあるアートギャラリー

Luka Art Gallery – 世界遺産の街シントラ「Palácio Biester」にあるアートギャラリー 現代美術, シムラヒデミ, hidemishimura, fiberart, contemporaryart Hidemi Shimura

前回の記事では、アートマガジン Louvre Unbound Vol.6 に掲載されたインタビューをご紹介しました。

このインタビューは、2023年にポルトガル・シントラで開催された二人展 「JIKAN」 がきっかけとなって実現したものです。

今回は、その展示を企画してくださった Luka Art Gallery と、会場となった Palácio Biester(Biester Palaceビースター宮殿 をご紹介したいと思います。

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Luka Art Galleryでの展示のきっかけ

2023年、Luka Art Gallery のキュレーターさんからご連絡をいただき、ポルトガル・シントラで開催された二人展 「JIKAN」 に参加する機会をいただきました。

展示会場となったのは、世界遺産の街シントラにある歴史的建造物 Palácio Biester。建築好きな私はすぐに「展示参加します!」と返事をしたのでした。

今回の Louvre Unbound のインタビューも、この展示がきっかけとなって実現しました。


世界遺産の街シントラにある「Palácio Biester」

Palácio Biester は、ポルトガル・シントラにある19世紀後半に建てられた歴史的な宮殿です。

シントラは「シントラの文化的景観」としてユネスコ世界遺産に登録されており、美しい宮殿や庭園が数多く残る街として知られています。Palácio Biester も、その歴史的景観を構成する建物の一つです。

長い間一般公開されていませんでしたが、修復を経て2022年から公開されるようになり、現在では文化イベントや展覧会も開催されています。

実は、ジョニー・デップ主演映画『ナインスゲート』のロケ地としても知られており、映画をご覧になったことがある方は、「あの建物か!」と思われるかもしれません。

シントラを訪れる機会のある方は是非行ってみてください!


歴史ある空間で現代アートを見る面白さ

私が参加した二人展「JIKAN」は、制作するのにとても時間がかかるタイプのアーティスト二人による展示でした。

何百年もの歴史を感じる空間の中に現代アートが展示されることで、作品がいつもとは少し違った表情を見せてくれたように感じます。

展示風景の写真を見ると、建築そのものが作品の一部のようにも感じられ、歴史ある空間ならではの魅力を改めて実感しました。

作品制作に費やされた「JIKAN」と、建物そのものが過ごしてきた「JIKAN」によるハーモニーが生み出された空間になっていたと思います。


ポルトガルはテキスタイルアートも盛んな国

ポルトガルというと、美しい街並みやアズレージョ(装飾タイル)を思い浮かべる方が多いかもしれません。

実は、現代テキスタイルアートも盛んな国です。

その代表的な国際展が、ポルトガル北部・ギマランイスで2年に一度開催される Contextile(コンテクスティーレ) です。

Contextile は、テキスタイルを工芸としてだけではなく、現代美術として捉える国際ビエンナーレで、世界各国のアーティストが参加しています。また、歴史的建築物や街中を会場として展示が行われることも大きな特徴です。

ポルトガル北部は古くから繊維産業が盛んな地域でもあり、Contextileでは地域の伝統産業と現代アートを結び付ける取り組みも行われています。

糸を素材に制作している作家として、私もいつか実際に会場を訪れたいです。Contextileでは出展作家の国際公募も行われています。2026年には81か国から1,604人のアーティストによる応募があり、国際展に選出されたのは51人。選ばれるのは相当大変です。大きい空間で展示するには、空間に映える大きいサイズの作品が必要になるのですが、私も今後公募に挑戦して、作品も展示できたらいいなー、などと思っています。


おわりに

海外で展示をしていると、作品だけではなく、その土地の歴史や文化、建築に触れる機会もたくさんあります。

作品を通じて新しい場所や文化と出会えることも、海外で展示をする楽しさの一つなのだと感じています。

ただ、海外の展示空間は広くて天井高も高いことが多いので、私の作品と比べると「作品小さい!」と感じます。
作品制作に時間はかかるけど、もっと大きい作品を作りたい!というジレンマをずっと抱えてきました。
最近は新しい素材や技法について調査研究をしていましたが、もっと大きい作品も作れるように作品を発展させていこうと思います。

現代美術作家 シムラヒデミ
主に刺繍糸を素材に作品を制作するアーティスト。大学でファッションデザインを専攻、卒業後3DCG制作の仕事に就く。
2005年より現代美術作家としての活動を開始。デビュー直後にパリで個展を開催する等順調に海外での活動を広げる。2006年より社員旅行をきっかけに好きになった街、上海へ移住。それほど長く住むつもりではなかったものの、リーマンショックによる画廊閉鎖など予想外の展開に翻弄され、7年近く住んでしまう。
2013年12月日本帰国、埼玉県所沢市在住。引き続き現代美術作家として活動。現在、2025年のアーティスト活動20周年の為に作品を作り溜めている。

このブログではアート・文化・歴史に関する考察、自身の活動報告等を投稿しています。
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