Hidemi Shimura

Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ

  • ドキュメンタリー映画「北京-ゴミの城壁」 2013-08-29 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimuraフォトグラファー王久良氏による北京のゴミ問題についてのドキュメンタリー「北京-ゴミの城壁」を見てきました。 映画の詳しい説明に関してはこちらを見てもらうと分かりやすいです。 映画を通して社会を変える 『北京―ゴミの城壁』 私が一番印象に残ったのは北京の郊外にある埋立地のゴミを分別するために(たしか)約2000人の農民が各地から集められ、それらの人々が手作業でプラスチックゴミなどを分類しているというあたり。 その人たちは埋立地のすぐ近くの煉瓦で建てた掘っ立て小屋のような家(3匹の子ぶたの絵本の挿絵にあった煉瓦の家のような)に住んでいます。 おそらく日本のメディアがそれについて記事にするとしたら 「中国のゴミ分別のために集められた農民-悲惨な暮らし!」 とかいういかにもなタイトルをつけそうな感じだと思いますが、 逆に、そのおばちゃんたちが拍子抜けするくらい明るかったのでびっくりしたわけです。 「この家は全部ゴミの中から拾った材料で建てたのよ!もう10年ここに住んでるわー。 今着てる服だって全部ゴミの中にあったのよ。だって新品のまま捨ててあったんだもん! まだ食べられる野菜とかも結構捨てられてるわよねー。」 という感じで、明るく話してたのでさすがに逞しいなーと思いました。 なんだか普段ちょっと辛い事があったくらいで泣き言をいう自分は恥ずかしいなと反省しました。 この映画の撮影当時よりゴミ問題は改善傾向にあり、政府もゴミの分別を促進しようとしていますが、まだ出来てません。 外国から見ると中国は政府が一声言えばすぐに国民が従う!みたいなイメージかもしれませんが、実際は意外とみんな言う事聞いてません。 シムシティをやった事がある人はよく分かると思いますが、一度埋立地を作ってしまうと土地が汚染されるので、元に戻るまで何十年もかかります。 私もつい中国だからあまり分別とかしなくてもいいかなと手を抜いていたのですが、これを見てからもっとちゃんとしないといけないと思いました。  
  • 寧波博物館 Ningbo Museum No.2 2013-08-22 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura寧波博物館は中もかなり広くて充実しています。 3階では昔の家並みや風習を再現した展示、2階では原始時代からアヘン戦争までの文化や歴史が順番に展示されています。1階では企画展が行われていていつも変わるようですが、今回は仏像展(観音展)をやっていました。 明代のあたりで電池切れになったのでそこから写真がありませんが、予想していたより展示のボリュームがあります。寧派の港は昔から日本と交易があり、遣唐使が着いたり、鑑真などの僧が日本へ出発した場所でもあるので展示にも日本についての記述がたびたび出てきます。 寧波の郊外にあるし見るのに時間がかかるので、1日がかりで遠足気分で見に行くのが向いています。中国では国立の博物館や美術館は特別展を除いてすべて無料です。 Inside Ningbo Museum is also quite large. In third floor, they exhibit old houses and traditional events in this area. In second floor, they exhibit culture and history from primitive times to the end of Opium War. It seems they always change exhibition in first floor. Now they are showing Buddha statue exhibition. The volume of the ...
  • 寧波博物館 Ningbo Museum No.1 2013-08-22 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura寧波博物館は寧波の郊外鄞州区の中心にあり、建物がかっこよいというのと博物館大好きなので一度見てみたいと思い行ってみました。 建物は王澍(Wang Shu)という建築家が設計したもので、壁や屋根に古い家で使われていたれんがや瓦を使っており、中国江南地方の伝統的な特色を活かしたデザイン。窓がかなりランダムに配置され、結構大胆かつモダンな構成になっています。 特に、3階部分のカフェ・レクチャールーム・各展示室が大きなバルコニーによって繋がれ、さらにそのバルコニーから2階へ伸びる大きな階段の空間など、どこから見ても絵になる空間になっています。 場所を問わず、古民家では屋根や壁から勝手に草が生えていて可愛らしい光景になっている事がありますが、この博物館でも屋根や壁からもう草が生えており建物に更なる味つけをしています。こうなる事は最初から狙っていたのでしょうが、日本の建築家・藤森照信氏の建てた「タンポポハウス」「にらハウス」(屋根にタンポポとニラが植えてある)をちょっと思い出しました。 王澍(Wang Shu)氏は杭州の中国美術学院の教授であり同学院の象山地区校舎も設計していて、そちらも面白そうなので見に行ってみたいです。 I’ve been to Ningbo museum in Yinzhou district which is in the suburb in Ningbo, Zhejiang province. Because I wanted to see the building and I love visiting museum. The building was designed by a Chinese architect Wang Shu. The tiles and bricks from old houses are used for the roof and wall, so ...
  • 寧波月湖の景色 Ningbo around Moon Lake 2013-08-22 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura寧波の中心にある月湖のまわりです。 寧波も開発が進んでいますがこのあたりはまだまだ古い家も多く静か。 Moon Lake is in center of Ningbo city. Many buildings are in under construction in Ningbo, too. But around this area is still quiet and old buildings are still remain.
  • 中国で作品を展示するときに気をつけたいこと 2013-02-23 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura中国といえどもアート業界に関して言えば考え方もオープンなのでそれほど神経質になる必要は無いのですが、やはり中国なので気にした方が良い点がいくつかあります。なんとなく想像は付くと思うのですが、政治的な表現や日中関係の歴史に触れるような内容は避けたほうが良いです。私の作品も特に政治的な意味は含んでいないのですが、美術館で展示するときにタイトル「Silent Invader」がちょっと過激だということで展示のタイトルを変えたことがあります。 ギャラリーで展示する分には見に来る人もアート好きなので多少過激なコンセプトでも大丈夫なのですが、他のパブリックスペースで展示するときには色んな年齢の色んな考え方の人に見られるわけですから、内容によっては必ずしも好意的に見られるわけではないということを考慮しておく必要があります。とはいえ、ちょっと批判されたくらいでいちいちへこんでいてはやっていけませんからあまり気にする必要もないのですが、一応内容によっては批判されることもあるかもしれないということです。 特に大事だと思うのが、作品の内容をよく理解してもらうためと作品のコンセプトに対して余計な誤解を招かないためにも、作品のコンセプトを現地の言葉に翻訳したものをきちんと展示するべきです。上海の場合、中国語と英語の両方がいるのでちょっと面倒ですし、展示の準備で忙しかったりしてつい手抜きになってしまうのですが、一番大切なところだと思います。村上隆氏も日本人のアーティストは作品のプレゼンのための翻訳を軽視しすぎだと言っていましたが、その通りだと思います。言葉の通じない異国の地で展示する場合、現地の言葉で書かれた作品の説明文があればより作品を理解してもらえるわけですから、ちょっと翻訳代をかけてでも準備するべきだと思います。