Hidemi Shimura

Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ

  • 上海昼のお散歩編と家探しの思い出  2018-03-09 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura上海で材料を買いに布市場に行く必要があったため、その付近を少しぶらぶらしました。ここは豫園の南側、生粋の上海人が住んでいる下町です。ただ、次第に再開発のための取り壊しが進んでおり、この光景もいつまであるか分かりません。 私が以前上海に住んでいた時、引っ越しのため家を探していて、豫園付近の家に下見に来た時の事。3階にあった部屋で建物は古いけど内装が綺麗で気に入ったのですが、窓から外を見てみてびっくり!東側の窓から黄浦江(上海の真ん中を流れる川)までの家が全部取り壊されていてがれきの山になっていたのです! そこで、大家さんの老夫婦に「この家ももうすぐ壊されちゃったりしないのか?」と聞いてみたところ「うちは大丈夫!」と言っていて、本当かなあ?と思いました。 結局その家は、先に見た人が手付金を払っていて私が住むことはなかったし、その後幸い元フランス租界エリアの便利な所にお手頃価格の良い部屋が見つかりました。 上海に住む外国人は、いかにも上海っぽい古い建物で内装がちょっとキレイにしてある部屋を好んで住むことが多いのですが、最近は古い家がだんだん減っているし、不動産価格が上がってしまっていて、部屋探しも中々大変なようです。
  • 余德耀美術館 YUZ MUSEUM 上海アート情報2018-3 2018-03-08 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimuraこちらも巨大な私立の美術館、YUZ MUSEUM 。アメリカ人アーティストJoshua Nathansonの「High Flow」という個展と、たぶんドイツ人?アーティストのAlicja Kwadeの「ReReason」という個展の二つが開催されていました。 地下に吹き抜けになった巨大な展示スペースがあるのですが、そこは設営中のようで今回は展示は行われていませんでした。上海には大きな私立の美術館が増えていて、工場とか倉庫跡地などの巨大な建物を使ったりしているので、建物が異常に大きいです。 中国はギャラリーも広い所が多く、個展ともなると空間を埋めるために作品をたくさん用意しないといけないのでアーティストにとっては大変です!
  • 上海夜のお散歩編 静安寺付近 2018-03-08 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura私にとってなじみの深い上海静安寺エリア。上海も大分古い建物が減ってしまって嫌だなーと思っていましたが、今回改めて見てみると古い家の向こう側にビルがにょきっと建ってる光景が面白いなと思いました。
  • 龍美術館 LONG MUSEUM 上海アート情報2018-2 2018-03-07 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura上海の黄浦江の西側と東側の両方にある龍美術館 LONG MUSEUM。非常に大きな建物ですが、なんと個人のアートコレクターによって建てられた美術館です。 今回行ったのは西館の方です。「東方気質」という日中韓3か国の現代美術の収蔵品展と「蒋廷锡《百种牡丹谱》」という17世紀の牡丹ばかり描いていたらしい画家の展示の2つでした。入場料は40元。 上海は冬は基本的にオフシーズンだというのと、今年は旧正月が2月16日で通常より遅く、2月末まで休みだった人も結構いて、3月初めはまだ正月気分が抜けない感じですので、展示も少なめでした。スタッフに聞いた話によるとこれから展示設置して3月24日からまた新しい展示が2つ新たに始まるとの事。 あと、私立の美術館は展示の内容によって入場料がその都度変わりますので、高い時と安い時があります。稀にですが高い時は100元超える事もあります。 「東方気質」の展示の方は、日中韓の作品を国ごとに分けるのではなく、交互に展示されていてその配置が面白い感じでした。 収蔵作品展なのに結構くまなく作品を網羅していて、「ここのオーナーは作品を本当にたくさん所有しているんだなあ。」と思いました。 今は冬なので風が強く寒いですが、この美術館は黄浦江のすぐ横にあるので、暖かい季節なら外でベンチに座ったりして黄浦江を行きかう船を眺めたりしても面白いと思います。
  • 上海での作品販売の動向 上海アート情報2018-1 2018-03-06 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura私が滞在しているアーティストインレジデンスはスペイン系のギャラリーが運営していて、結構アジアのアーティスト(日本も含む)の作品をヨーロッパのアートフェアに持って行ったりしているギャラリーです。 スタッフから最近の動向について聞いたところ、「最近はヨーロッパでも作品はなかなか売れない。上海ではアートフェアでは作品が本当にたくさん売れるけど、ギャラリーではそうでもないというか、ギャラリーによってばらつきがある。」とのことで、どうしてアートフェアでは売れるのにギャラリーではそうではないのか聞いたところ、「ギャラリーでは作品の質がバラバラで、良い作品もあるけど質の低い作品もたくさんあるので評価が一定しないけど、アートフェアだったら質の高い作品が売られているからみんな安心して買う。」とのことでした。 どのアートフェアで作品が売れてるかと言うと、 ART021 http://www.art021.org/ WEST BUND ART & DESIGN http://westbundshanghai.com/index.php/English Photo Fairs Shanghai https://www.photofairs.org/shanghai の3つです。 これらは、出展ギャラリーの審査がしっかりしていて、作品の質も高く保たれているようです。 あと中国での美術品売買と言うと高い関税がネックになっていたのですが、これらのアートフェアではその点もクリアされているとの事。 ※前に上海で行われていたアートフェア SH Contemporary では、作品が税関で止まってしまって搬入の日に間に合わないとか、高い関税がかけられてしまうなどの問題もあり、運営が難しくなって打ち切りになってしまったので、その時の反省を生かしたのではないかと思います。 この他に「上海アートフェア」というのもあるのですが、そちらは出展画廊の審査がなく、応募が早いもの順で参加できてしまうため、作品の質が低く、作品もほとんど売れません。 なぜか日本からの画廊が結構こっちに参加してしまうのですが、出展しても効果はあまりありません。 ギャラリーによってばらつきがあるとはいっても、話を聞いた感じでは、良い作品をコンスタントに取り扱っているギャラリーは売り上げが伸びているようです。上海はどんな業種でも生き残りが難しく入れ替わりが激しいのですが、上海の現代美術の黎明期(10-15年前)にオープンしたようなギャラリーは結構生き残っていて、とても安定した地位を築いています。 ギャラリー経営は一般的に最初の2-3年は非常に売り上げが少なく、安定するまでは数年かかると言われますが、やっぱりどの場所でもある程度年数をかけないと結果を出すのは難しいものなのかなあと思いました。