Hidemi Shimura

Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ

  • バブルは嫌いでして 2006-03-31  2年前ごろからじわじわときていた中国絵画バブルですがやっと新聞の記事に。バブルの崩壊とともに青春時代を迎えた私としてはバブルの恩恵をちっとも受けておらず、「バブル」という言葉には‘いつかぱっと消えてなくなる恐ろしいもの’というイメージがあり。バブル期は日本美術界もウハウハでにわかアーティストが増えたり、印象画の絵画いっぱい買っちゃったりしたそうだけどその面影はいまいずこ?とあっというまに寒々しい感じだし。中国が同じ道をたどらないことを祈ります。バブルがはじけて一番かわいそうな目にあうのはアーティスト達ですからねー。  株に飽きた人々がこの作品が上がりそうですよとか言われて買っちゃってるんだろうけど、それじゃ何にも楽しくないだろうし家にあっても邪魔になるだけだろうに。作品へ投資する時は自分がとにかく気に入って値が上がりそうだと信じるものを買わないと。いわば作品への投資ではなく自分のセンスに投資する!くらいの気合でやれば面白いのでは?  中国の画家達のテクニックはかなり高いレベルにある(テクニック重視の教育だから)と思うけど現代美術に関してはピンからキリまである感じで。いくら中国だからってそろそろ革命画っぽいのとかは見飽きたなーと思っていました。しかし、11月に798芸術区での展示を見たところによると先端にいる人々はすでにとっとと新しいスタイルに移行していたので安心しました。
  • Summer Exhibition 2006-03-30  いわずと知れたロンドンのRoyal Academy of Artsにて毎年行われているSummer Exhibition。去年も応募し忘れて今年も思い出したらもう遅かったー!  これは審査を通った作品1200点だったかな?を一気に展示するという毎年恒例の行事で作品販売あり、期間も2ヶ月位と長くて応募料は1作品だと18ポンドとかなりお得。なんといってもRoyal Academy of Artsですから、ネームバリューは相当のもの。日本からもばんばん応募しましょうよ!(来年から)
  • Jeu de Paume ジュードゥポゥム 2006-03-29  Jeu de Paume ジュードゥポゥムが出してる本「パリのキッチン」とか「パリのアトリエ」とか色々結構買ったことあったり知ってる人が多いのでは?勤務先の近くにジュードゥポゥムのショップ&ギャラリーがあるのでお昼食べがてらふらっと寄ったりします。  ここのgalarie doux dimanche ギャラリー・ドゥ-・ディマンシュではいつもおしゃれな「パリです!!」って感じの作品&グッズを展示販売しています。安価なポストカードやノートなどから5万円以上のほんとの作品まで売っているわけですが、そのバリエーションの幅広さがとっても参考になります。  ここのお店で売ってるものはちょっと高めと思うんだけどオリジナリティがあるのでプレゼントを選ぶのにはうってつけのお店です。
  • ふと思い出した 2006-03-27  母校にてパーティがあって行ってきたのだが、出席していた面々を見て「そういえば私ってファッションデザイン専攻してたんだったわー」と思い出し「じゃあ全然現代美術には素人だわ。きゃーもっと勉強しなおさなきゃー」と思ったので明日から近現代美術について復習&学習し直すことに致しました。  パーティにはファッション界の巨匠YY氏も出席していてざわざわと小さな騒ぎ。でも何度も「一緒に写真とっていいですかー」って言われたりとか半分売り込みの混じった話とか聞かなきゃいけないのって大変じゃないかしらね?とかいう私も写真一緒に撮っちゃったけど…  パーティに来ていたとある帽子職人氏の作品を気に入りYY氏が制作の依頼をするという素晴らしい出来事があったのですが「僕もうイメージ湧いちゃったんだけど!つくってもらえる?」っていう台詞を間近で聞いてしまいました。なんか漫画みたい!
  • 映画 マシューバーニー「拘束のドローイング9」 (とってもネタばれ) 2006-03-06  この手の映画は下手にコメントすると自分の底の浅さとかがあっさりばれるのでできれば感想は述べたくないところ…でも、観ちゃったんだからしょうがない  何か(あとでお茶に使う茶器と判明)を箱に入れて包装してる場面に始まり、お茶会の前の入浴とか、髭剃りとか、阿波踊りの行列とか、船員たちが作ってた巨大な豆腐みたいなのとか、マシュー・バーニーはとっても儀式好きな人ね。  大型船の中の茶室で茶を酌み交すうちに恋に落ちる二人の男女(マシューバーニーとビョーク扮する)。しかし、嵐がやってきて船の中はだんだん浸水していき、そして二人はなんと刀でお互いの足を解体していくのだが…とここまでは、江戸川乱歩の「陰獣」になんとなく似てるなあと思ったのですが。  なんと二人にはジュゴンの尻びれみたいのが生えて人魚になっちゃったのでした。このようなファンタジーな展開になるのか!と思った次第。    足の解体→尾びれが生えるが古いものを解体して新しいものが産まれるという意味だったとすると、ちょっと腑に落ちない。大陸的には古いものを壊した後に新しい文化が生まれるというサイクルが存在してきたかもしれない。日本の場合はちょっと違って古いものが妖怪のように変幻しつつ新しい物になっていくという在り方だから、きっと二人が日本人だったら足が段々尾びれに変形していくという形をとったのではないだろうか。  しかし、もしかしてそこに「日本人よ古い殻を脱ぎ生まれ変われ」みたいなメッセージが含まれてたりするのかなー(いや、たぶんそれはないな)