Hidemi Shimura

Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ

  • はじめての受注制作 2006-02-26  こないだの展示を見てお友達が作品を買ってくれることになったので、せっかくだから彼女のイメージする色で新しい作品を作ろう!っていうことになった。  どういうことかというと私の作品に使う糸の色は色々な写真を見ながらその中の色を拾って巻いているのでその写真を用意してもらうのです。初の試みなのでとっても楽しみ。  普段は自分できれいだと思った写真を選んで使っているのだけど、作品制作中に細かいところまで見ながらその写真の場所に行った気になったりしながら作ってます。その行為はデッサンする時に対象をしつこく見るという行為にとても似ていると思う。  しかし、他の人が作品を作ってるときに感じるであろう葛藤とか自分との闘いとかそういうのは私が作品作ってるときには一切ありません。前はこんなの作ってもただのゴミになるんじゃないか?とか悩みもしたけど初めて作品が売れてからはそういうことは全然思わなくなったし。今ではまるで中国とかの工場で働いているかのようなひたすら手仕事による無心の反復行為のみがあるのでした。
  • 食べるということを考える 2006-02-19 食は人生の基本といいます、なので今年の抱負は「きちんと食べる」にしてみた訳ですが そもそも食べるということはどういうことなのか? 「パパ・ユーア クレイジー」 ウィリアム・サローヤン 伊丹十三訳  の最も好きな部分、父親から息子への言葉より↓ 「……そもそも、食べるというからには、まずそこに食べ物がなければならないだろ?するとその食べるものについて、一人の人間は沢山持ち過ぎているし、別の人間は足りなくて困っているということが必ず起ってくる。ひいては、第一の国が沢山持ち過ぎて、第二の国では足りなくなり、第三の国では食べる物がほとんどなにもない、というような事態が起きてくる。だからそこにあるのは大規模な飢餓だ。そしてその飢餓は絶えず悪化してゆく。これが一つの大問題なんだ。すなわち、食べることを語り始めると、問題はすぐに口や胃の腑から離れてしまう。食卓やパントリー(食料品室)を離れてしまう。そうして問題は宗教へ、哲学へ、正義へ、秩序へ、文明へ、文化へと拡がってゆき、気がついた時には、現実たると空想たるを問わず人間のあらゆる生活を貫き通しているのだ」  日本人が一生の内食べる食糧はご飯が11万杯、パン7千斤、肉が牛6頭分などなどという量に及ぶそうで、いつだったか人が一生に食べる食料を山積みにした写真を見てあまりの量にびっくりでした。誰でも時々は環境保護とかについて考えると思うのですけど、一番シンプルに考えると地球にとって一番優しいのは人類が滅びることなのよね。人が一人減ると結構な量の資源の消費を減らすことが出来るから、あまりに熱心すぎるエコロジストとかでホントに自殺しちゃった人がいても不思議ではない?  でも誰だってやっぱり生きていたいからどうにか地球と折り合いをつけていく方法を見つけようと頑張る人が沢山いるのだなあと思う今日この頃。今後はそういったことを踏まえつつ心して食べ物を消費してみようかなあと思ったわけです。 http://www.greenjapan.co.jp/pronews21c.htm
  • 写真展「岡本太郎の視線」 2006-02-17 東京都写真美術館にて  岡本太郎というとすごく情熱的でがんがん行くタイプの人のようなイメージだけど、実はものすごくシャイでカメラを初対面の人に向けるなんてとても出来ない人だったそうだ。なので独自に開発した潜水艦の潜望鏡のようなタイプのレンズをわざわざ作って愛用していたらしい。  技術的には写真を撮るのも決してうまいわけではなく、露出を間違えたりフイルム交換する時に失敗してダメにしちゃったり色々失敗も多かったようだ。出来上がった写真は一見淡々としているように見えてひそかな執着が込められているように感じる。  コンタクトプリントを大きく引き伸ばしたものも展示してあったのだが、確かに失敗してるコマも多かった。しかし、失敗ショットも含めたフィルム全体に岡本太郎風味が満載だった。私は写真を撮るのがものすごく下手なのだが(不器用なのでカメラの操作が苦手、しかも乱視でピントが合ってるかよく分からない)そんな細かいことは関係ないのだ!と言われている様で勇気付けられた。
  • 無視したいけど出来ないこと(美大バッシング?) 2006-02-05  RSSリーダーでブログを色々拾い読みしていたらどこかの知らない現代美術作家(ほんとに?)の人が 1、何故アートで飯を食おうとしている人が美大に行くのか分からない。 2、美大なんか学費が高いくせに行っても殆ど役に立たない。 3、公募団体に入る為なら美大に行かねばならないが、コンテンポラリー系の人は行く必要はない 4、美大や予備校が金欲しさに嘘をついてるからか? 5、現代美術は力、資本をうまく繋げる事がポイントで 6、そのことを考えると東大早稲田慶応に行くのが一番有利 とか書いてたんですけど  何という偏った見方!アーティストってもっとシンプルなものよ?  確かに現代美術作家にはプレゼン能力やプロデュース力とかも必要だけど、良いものを作らなきゃ売れないというのはどこの業界でも同じ事。アーティストの第一条件は良い作品を作り続けること!力とか資本やらはその結果として後から付いてくるもの。  私の場合子供の時から家族でどっか行くというと美術館ばかりだったので気付いたら美大に入ってたって感じだけど、そこで学んだことが現在の作品の技法やマテリアルに反映されているので大いに役に立ったと言えよう。とにかく技法に関しては工芸的造形的グラフィック的とにかくたくさんかじってますからね。デザイン課だからちゃんとプレゼン方法とかも学べたしね。  現代美術だとコンセプト重視でテクニックがおろそかにされがちで、もっともらしい理屈こねくり回してる屁理屈野郎が最近やたら多いんだけど  アーティストは手を動かしてなんぼだ!ってことを忘れんな!  豆腐屋がうまい豆腐作らないでどうする?ってのと同じことよ。  あとねえみんな美大入るために予備校で毎日何時間も絵ばっかり描いてるんだけどその経験も決して無駄にはなってないね。私の物に対する観察力は膨大な時間のデッサンによって培われたんだもの。
  • SASE 2006-01-29 SASEとは?   Self Addressed Stamped Envelope の略で自分の住所を書いて切手を貼った返信用封筒のこと。海外のコンペ情報を見ているとSASE同封のことってよく書いてある。  しかし、外国の切手日本で買えるの?と思い調べてみたところ。国際返信切手券という便利なものがあるらしい。知らなかったー!これで海外のコンペにも応募できるよん。 ↓以下、フリー百科事典ウィキペディアより 国際返信切手券(こくさいへんしんきってけん)とは、国外に郵便を送る場合、返信用の郵便料金分として先方に送る券。“International Reply Coupon”の頭文字から「IRC」とも呼ぶ。 万国郵便連合の協定で、一枚で船便送付の封書一通分の切手と引き換えが出来る(注:宛先国が加盟国でないと送っても役に立たない)。郵便で、先方に返信を依頼する場合、国内であれば国内で販売されている通常の切手で可能であるが、国外では国内で販売されている切手が使えない(発信国への返信ができない)ため、切手の代わりにこの券を同封する。 日本では、郵便局で1枚150円で販売されているが、現在の書簡往復は航空便が普通である為(船便では時間がかかり過ぎる)、重量の多い返信を依頼する場合、複数枚入れることになる。日本国内で国際返信切手券を交換すると、130円分の切手と引き替えることができる。これは定形郵便物の25gまでなら航空便で世界中どこへでも送れる値段である。