Hidemi Shimura

Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ

  • 郭鳳怡 グォフォンイー 2005-12-23  横浜トリエンナーレでの郭鳳怡(グォフォンイー)さんの作品。写真では分からないかもしれませんがこの絵はふつうのボールペンくらいの細さのペンによる無数の線によって描かれています。しかもけっこう長ーい紙に描かれていてそれはそれは気の遠くなる作業なのです。  郭鳳怡さんのことをはじめて知ったのはたしか3年位前の日本のテレビで、今まで美術をやったことのないおばさん(失礼)が突然絵を描き始めアーティストに変身という話をやっていたと思う。  先月北京の798芸術区を訪れたところ郭鳳怡さんの個展をやっていてたくさんの長ーい紙におびただしい数の線の作品を生で見て衝撃を受けたというかすごいパワフル!と思ったわけです。しかも、横浜トリエンナーレのキャプションには郭鳳怡には超能力があり(ほんとか?)風水的意味合いを持った絵であるとか書いてあって更にびっくり。個人的には要注意!な人物なのです。  こういうアウトサイダーアートにはしばしば素晴らしいものがあるので興味深い分野です。 アウトサイダーアートの定義とは↓ (1)背景:過去に芸術家としての訓練を受けていないこと。 (2)創作動機:芸術家としての名声を得ることでなく、あくまでも自発的であること。 (他者への公開を目的としなければ、さらに望ましい)  (3)創作手法:創作の過程で、過去や現在における芸術のモードに影響を受けていないこと。 だそうです。参考ページhttp://outsiderart.ld.infoseek.co.jp/
  • 横浜トリエンナーレ(遅い!) 2005-12-22 18日まで行われていた横浜トリエンナーレ  途中でディレクターが急に変わったりとどうなっちゃうの?とか騒がれてたけど華々しく幕を閉じることが出来てよかった良かった。これも準備期間の短さを逆手に取った「アートサーカス」というテーマのおかげと思われます。たしかに全体的に大雑把な作りではありましたが、それがかえってアジアンパワーを感じさせるものとなっておりました。  個人的には前に雑誌で見たときから気になっていた米田知子さんの作品をはじめて生で見たのですがやはり考えさせられるものがありました。米田さんの作品は歴史的事件があった場所の現在の姿(一見のどかな風景)を写真に納めたものです。今回は震災後の神戸がテーマでした。  会場は大賑わいで家族連れも多くみなさん楽しそうでしたが、なんといってもこのトリエンナーレは会場を一から作り上げた出展者ならびにスタッフの人々が一番楽しかったのではないかと想像。なんとなく会場の雰囲気からそう感じました。私もいつかビエンナーレとかトリエンナーレとか出展しちゃう日が来るかしら?
  • 革命家というお仕事 2005-12-15  モーターサイクルダイアリーズを観て思ったのですが、革命家という人って一体いつから革命家という肩書きになるんでしょう。革命家を目指した時から?1つ革命に成功してから?後から誰かに「あいつは一人前の革命家だ!」と言われてから?  ちなみにアーティストの場合は自分は今日からアーティストだ!と思ったときからアーティストなんだそうな(ってかれこれ10年近く前にとあるギャラリーのオーナーさんに言われたよ)。もし今日から弁護士目指すぞって決めた人が弁護士を名乗っちゃったら大問題なのに。  何を持ってアートとするかの基準は難しく、万人共通の確固たる判断基準は永遠に存在し得ないだろう。美術の中でも特に現代美術はなんでもありとされがちだが、もっともらしいコンセプトさえつければなんでも(へたくそでも美しくなくても)モダンアートになっちゃうと思っている人が(アーティストの中にもごくたまーに!)いるのはちょっと困りもの、だと私は思う。まあ、八百屋にも色々あるようにいろんなバリエーションがあって当たり前なんだけど。  ところでモーターサイクルダイアリーズには家のすれすれを通っていく小さくていい感じのケーブルカーが出てくるのだが、あれはチリのバルパライソにあるアセンソールというのらしい。いつか乗ってみたい。  二人の旅の軌跡を地図にしてあるページも発見
  • 北京で自由の意味を考え直す 2005-12-11 北京での友人が書いた詩を英語に訳してもらったところどれも素晴らしい内容だったんだけど、特に感心したのがこちら↓ 私にはいつも苦しみがつきまとう でも私はその苦しみを取り除きたくはない 自由でいるということには常にその苦しみがつきまとう だから私にはその苦しみが必要なのだ そうなのね。自由でいるということには常に大きな責任を伴うことであり、常に自分の判断で行動し、失敗しても責任を取るのは自分自身っていうことなのねー。でもでも自由にやりたいんだからちょっとくらい大変でも仕方がないのよねー。
  • 北京の文化な人々 2005-12-09 北京では友人の紹介のおかげでとてもたくさんの人に会う事ができて大収穫でした。 画家やら詩人やら俳優女優やらTVディレクターなどなどの皆さんと円卓を囲んでの宴。とくに感心したのは中国では詩人という職業が日本よりもずーっとポピュラーなようで、宴の時にも詩人の人が自作の詩を暗誦してみんなで拍手喝采!というシーンがあり、あまりの文化レベルの高さにめまいがしました… その人の詩の内容はあとで英語で説明してもらったんだけどそれは明日書きます。 日本ではアーティストはまだまだ一般的な職業とは言いかねるし。文化的にはあんまりだし(ハイテク化or西洋化を文化だと勘違いしてる?)。なんか北京で出会った人々がちょっとうらやましい…