Hidemi Shimura

Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ

  • 中国に展示やアーティストインレジデンスで行くアーティスト達へ、これを準備すると便利! 2019-05-04 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura中国に展示やアーティストインレジデンスで行くアーティスト達へ、これを準備すると便利!というものを思い付く限り書いてみます。何かまた思いついたら随時足していきます。 どれもネットで探せば詳しい説明を書いたものが見つかるし、中国は進化が早すぎて最新情報が常に変わるので、詳しい説明はここには書きません。詳しく知りたい事があったらネットで調べてみて下さい。 絶対あった方が良いもの VPNソフト 共産主義国家なので、インターネットの規制が厳しいです。 Facebook等SNS、google等は中国では開けませんが、VPNソフトをPCやスマホに入れておくと中国でも使えるようになります。 中国のVPN規制ますます厳しく!【2019年3月最新】今使えるおすすめは? が参考になります。 私はずっとVyperVPNというのを使ってますが、問題無く接続出来てます。   SIMカードまたはポケットWifi 短期滞在の人はポケットWifiでも良いですが、ポケットWifiは長期借りると高いので、長期滞在する人はSIMカードを買ってスマホに入れ、PCでは滞在先のネット回線を使う、というようにするのがオススメ。 現地の空港でも借りたり買ったり出来ますが、ポケットWifi一日50元とかするので、日本でネットで探して用意して行った方が安い気がします。 ※VPN付きのポケットWifiもあるので、それを借りていけばVPNソフトは入れる必要は無くなります。   WeChatアプリ 中国版LINE。現地での連絡用。現地スタッフとのやり取り等仕事でも普通に使いますし、友達とのやり取りも全てWeChatなので必須です。スマホ決済にも使えます。   百度地図アプリ googleMapの代わりに。   NAVITIME Transit-海外乗り換え案内アプリ 地下鉄やバスに乗る時にあると絶対便利   パスポートのコピーを常に携帯する パスポート原本を持ち歩いても良いのですが、コピーでも良いので一応身分証明書として持っておくと安心。 滅多に無いですが、一応日本の警察の職務質問のような事もごく稀にあるので、用心の為です。   泊まる場所の住所を漢字で大きめに書いたもの タクシー用 行き先をスマホの地図で見せても、運転手が老眼だったり字が小さ過ぎたりして、行き先が分かるまでに時間がかかってしまいます。手書きで書いたものをタクシーに乗ってすぐに見せた方が早いです。   ここから下はあったらまあ便利かなーというもの スマホ決済(WeChat Pay)用にチャージしておく 基本的に中国の銀行講座を持って無いとチャージ出来ないのですが、友達から送金してもらう事が出来るので、現地のスタッフや友達に現金を渡してチャージしてもらうのが1番簡単だと思います。 あと、日本でチャージ出来る機械を見つけました。 https://www.pocket-change.jp/ja/ まだ使った事ありませんが、外貨を色々な電子マネーにチャージ出来るので便利そうです。   中国版Uber 滴滴(Didi) のアプリ 車を呼ぶ時に便利 ※登録には中国の携帯番号が必要です 中国タクシー呼び出しアプリ「滴滴車行」の使い方を完全解説!   海外で使える銀行のキャッシュカード ※海外のカードが使えるATMが限られてるのでご注意を、使える機械にはE-plusマークがついています。   着いてから買ったら便利なもの 交通カード PASMOや Suicaのようなもの。現地の地下鉄・バス・タクシーで使える。コンビニや駅でチャージ出来ます。   着いたら手続きする事 臨時住宿登記表 中国に滞在する外国人は公安に滞在先の住所を届け出る必要があります。着いて3日以内に手続きします。 ホテルに泊まる場合、ホテルが代わりに手続きしてくれるので必要無いです。アーティストインレジデンス等でホテル以外に滞在する場合は自分で届出を出しに行く必要があります。 ネットで調べると、24時間以内に手続きする事と書いてあるのと、3日以内に手続きする事と書いてあるのに分かれるのですが、さすがに着いてすぐに行くのは厳しいし、私の経験から言って3日以内に行けば特に文句を言われた事は無いです。心配症な人は24時間以内に行くと良いと思います。 必要な書類は通常、賃貸物件に住んでる人の場合は パスポート 大家さんの身分証明書のコピー 賃貸契約書 なのですが、アーティストインレジデンスだと主催者が所有している建物に滞在するので、必要な書類が変わりますし、各公安によっても言う事が違ったりするので、現地で要確認です。 中国に着いたら忘れずに!「外国人臨時住宿登記」手続きについて その他 共産主義国家なので行く前はビビるかも知れませんが、治安も良いですし、何も怖い事はありません。むしろみんな自由に好き勝手やってるので、人に合わせる必要が無く気楽です。 上海では交通マナーを良くするために、街中の信号等にカメラを設置したとの事で、交通マナーもすごく良くなっています。逆に信号無視とかしてしまわないように注意しないといけない感じです。 ですが、相変わらず話し声は大きく、街中うるさいので、その辺はあまり変わっていないようです。  
  • アーティストを陰で支える人々 2019-04-30 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura通常アーティストを陰で支える人々というと、ギャラリーのオーナーやスタッフやらアート業界の人達を指すことが多いのですが、今回はもっと目立たない人々の事を書きます。 去年中国の蘇州に1ヶ月間アーティストインレジデンスに行った時、私のアトリエを含む建物全体の掃除をしてくれていた掃除のおばさんがいました。 ある日、私がアトリエでひたすら布にハトメを打っていたら、「それ一つ作ったら給料いくらもらえるの?」と聞かれたので、「アーティストだから作品が売れたらお金が入るけど、売れなかったらお金にはならないよ。」と言ったら、「お金にならないのにこんな細かい作業を!!!」と、すごく衝撃を受けたようでした。 しかも、同情されたらしくその後からすごく親切にしてくれるようになり、レジデンス最後の展示の設営中もつきっきりで掃除と片付けをしてくれる感じに。 そして、設営が終わった後、掃除のおばさんが「すごく綺麗!ホントに綺麗!」と言いながら私の作品をバックに自撮りをしているのを見て、すごく感激して作品作ってホントに良かった!と思いました。 この設営の時はインスタレーション用に竹を組んだので、手伝いの人(山東省から出稼ぎに来ている人でした)にも来てもらったのですが、この人も作品の準備で疲れきった私を「作品綺麗だから大丈夫!」と励ましてくれ、何だか嬉しかったのを覚えています。 更に、去年の夏に台湾の台中で展示した時、実は設営に行った時まだ内装が終わって無く、とにかく内装作業が行われる傍らで設営を進めていったのです。 私は天井から作品を吊るしたので、現地のスタッフと内装工事の人に手伝ってもらいました。しかし、その中の1人が内装作業中に怪我したらしくヒザが切れて血が出ている状態で、みんな心配して休むように言ったのに、「大丈夫!」と作業を続けてました。しかも、「この作品綺麗だねー」と気を使ってくれて、怪我してるのに何て親切なんだろう!と思いました。 中国では展示の設営とかギャラリーや美術館が人を雇ってくれる事が多いのですが、いつもアートに全く興味の無い人が来るので、それが逆に面白いのです。 アーティスト活動をしていると、ギャラリーのオーナーやら評論家やらいわゆる「権威のある人」に作品を評価される事を目指してしまいがちです。 でも、美術館なんて生まれてから一度も行った事がないかもしれず、アートなんて全然興味ない人に作品を見て素直に喜んでもらえるのも、また格別の嬉しさがあるし、より多くの人に支えられているのを感じる事が出来ます。 そして、そういう時に中国語が話せて良かった!と思うのでした。 蘇州の展示の様子はこちら 台中の展示の様子の動画
  • rooms EXPERIENCE 38 のtagboatブースにて作品展示します 2019-02-11 急遽 rooms EXPERIENCE 38 にて、tagboat ブースに出展する事になりました。是非見に来て下さい! 会期:2019年 2月20日(水)~2月22日(金)10:00~19:00(予定) ※最終日のみ18:00まで 会場:五反田TOCビル 13階 〒141-0031 東京都品川区西五反田7-22-17 ブース番号がまだ分かりませんが、「4.アート感のある暮らし」のエリアです。 https://www.roomsroom.com/news/190201.html h.p.franceが主催のアパレル系がメインのイベントですが、質の高い作品が揃っていて欲しいものがたくさんあるので、財布にお金をたくさん用意して行かないと後悔しちゃいます。 私は前回、出展者でなんとコシノジュンコ氏とコラボするチャンスをゲットした M&K Design の中の人である友人から招待状をもらって行ったのですが、欲しいものはたくさんあるし、ビール飲み放題のパーティーはあるし、素敵なイベントでした。 そして、「私も出したい!」と言っていたら、今回本当に出展できるようになってしまいました… 今回は、出来立ての新シリーズ「Boundaries -境界-」から数点と 「パラレルワールド -parallel world-」シリーズから、やはり出来立ての作品9点、その他色々展示します。
  • グループ展「温故知馨」- 仓储跨年项目 ”Fragrance of Old – Those from warehouse Vol.1 “ 2018-11-24 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura 今年はもう展示は無いだろうと思っていたのですが、急遽上海でのグループ展が決まりました。 こちらの Shun Art Gallery は2004年からあり、私はギャラリーオープン時のパーティに友人に誘われて出席していたので、もう随分前から知っている事になります。 日本帰国後しばらく交流が途絶えていましたが、3月に蘇州にアーティストインレジデンスに行ったのをきっかけに再会しました。 下の作品画像は、展示のフライヤーにも使われている出展作品の1つ “Silent Invader (S_ml5)” です。 熏依社画廊 Shun Art Gallery 期間 : 2018-11-25 (日) – 2019-1-13 (日) 時間 : 12:00 — 20:00 住所 : 〒200031 中國上海徐匯區復興中路1363弄3號108 TEL : +86 (0)21 5496 1918 WEB : http://www.shunartdesign.com 出展作家 : 此木 三红大   内田 江美   安盛圭   工藤 修司   宋 永华   松枝 悠希   志村 英美   大竹 美佳   
  • アーティストへのクラウドファンディングのススメ 2018-11-14 Art Random -art memo- 現代美術作家シムラヒデミのブログ  Hidemi Shimura今回は今年クラウドファンディングを2回行った(1回は自分だけで、2回目は大勢のアーティスト達と)ので、その時もっとこうすればよかったとか始める前の準備はこうするとおススメといった内容の事を書きます。 もともとクラウドファンディングを自分がやるとは思っていなかったので、最初にやるかどうかは結構迷ったのですが、やってみるとなかなか面白いです。支援してくれた方が個展を見に来てくれたりもするので、人とのつながりも生まれます。 元々私自身の考えとしては、今の世の中解決すべき問題は他に山積みで、お金があるならアートよりも他の事を先に支援するべきだと思っていて、あまり助成金などに頼ってアーティスト活動をするのは好きではありません。あと、私はデザイン専攻だったのでデザイナーとしてのスキルもあり、働いてお金を稼ごうと思えば稼げるため、人からお金を出してもらう事への罪悪感というものもあったと思います。 しかし、よく考えるとクラウドファンディングというのは支援へのリターンとして何らかのものを提供するわけですから単なる資金援助とは違いますし、主に支援者は私の活動内容に興味を持った個人の方々なわけですから、公共のお金を助成金として使用するのとは違って罪悪感も感じなくて済むという事に気づきました。 以下、用意するものとこうしておくと良いと思ったことのメモです。こういうのは本人も時間がたつと忘れたりするので、もし今度またクラウドファンディングを行う場合のための自分自身への備忘録でもあります。 用意するもの プロジェクトのプレゼン用文章や画像等 プロジェクトの内容の説明、なぜ支援が必要なのか等、支援を呼びかける文章。他の人はどんなものを載せているのかを見て参考にすると分かりやすいです。 クラウドファンディングの紹介ページの一番上に載せるムービー  ムービーを載せる欄があるので、何かしら映像を作って載せる必要があります。私は前CG制作の仕事をしていたので急ぎで自分で作ってしまいましたが、通常撮影や人に頼んで制作したりする期間も含めると最低2週間くらいは制作にかかると思います。 リターンのリスト 一番低価格なもので3千円くらいから幅広い支援額の多数のリターンを用意します。写真が無い場合は写真も撮影して用意します。実は送料も結構かかるので、それも見越したうえでリターン額を設定します。 クラウドファンディングのサイトに載せる 自分のアカウントで新しいプロジェクトを投稿して、各項目をひたすら記入し画像もアップロードして公開が出来るように準備をします。 準備が出来たら公開を申請します。クラウドファンディングの運営会社の審査があり、審査を通ったら公開という流れになります。 準備期間について 予想外に時間がかかります、もしクラウドファンディング用に作品やグッズ等新たに用意するのなら、最低1か月は準備にかけた方が良いです。 専用に何かグッズを新しく作ろうと思った場合、何を作ろうか考えるのにも、試作品を作るのにも結構時間がかかります。 手持ちの作品の中から選ぶ場合も、どれをリターンとして出すかを決めて、リストを作成するのにもなかなか時間がかかります。 私は展示のための作品制作と並行して準備を行ったので、とても大変でした。特にグッズは普段からどんなものを作りたいかをもっと考えておけば良かったと思いました。 グッズについて これは作品のタイプによると思うのですが、私の作品はたとえばTシャツやトートバッグ等には不向きで、マグカップとかクリアファイルなら合うだろうという感じで、グッズによって合う合わないがあるので決める時に迷いました。あと、グッズ制作には費用もかかりますので、それを踏まえた上でグッズの選択と、いくらのリターンとして出すのかを決める必要があります。 しかし、私の場合、実際はグッズよりも作品実物をリターンとして選んだ方が多かったです。 グッズで一番人気があったのはバッグだったのですが、これは私の手作りなので、結局私は普段作っているのが細かいハンドメイドの作品なので、やはり手作り的な要素が求められているのでは?という事が分かりました。 リターン作品について 手元にある作品の中からリターンとして提供が可能なものを選ぶわけですが、基本的にクラウドファンディングではギャラリーで販売している価格より割安な価格を設定する事になるため、旧作を出すことをおすすめします。旧作と言ってもあまり古すぎるのものを在庫処分セール的に出すのはダメで、3-4年以内に制作したものが良いと思います。 それ以外に、最新作を目玉商品として提供するのもお勧めです。例えば、個展の費用のためのクラウドファンディングだったら、個展に出すのと同じシリーズの作品を数量限定で、個展で販売するより少しだけ低価格で提供する等です。 小さい作品から大きい作品まで、幅広い大きさのものを用意する事をお勧めします。通常は小さい作品がリターンとして選ばれますが、大きい作品が選ばれる事もあるので、一応大きい作品も出しておいた方が良いです。 たとえば、シリーズ作品の内の1点だけを例として掲載し、これと同じ大きさで同じ感じの新作を制作してお渡しします、というような感じで掲載する事が結構あるのですが、その場合やはり選んでくれる方が少なくなってしまうので、作品は事前に実物を制作し、実物の写真を1点1点載せるのが望ましいです。 宣伝について 多くの方から支援してもらうために、プロジェクトをSNSで頻繁にシェアしたり、メールを出したり、色々宣伝を頑張る必要があります。 あと活動報告を投稿する欄があるので、例えば個展の準備の進み具合とかプロジェクトの進捗状況等を時々投稿する必要もあります。 私はSNSも苦手で宣伝も得意ではないので、これに関しては、普段作品を扱っていただいているギャラリータグボートに完全にサポートしてもらい、Facebookでのシェアや、メルマガでの支援呼びかけ等をしていただきました。 元々クラウドファンディングをしたのも、タグボートのオーナーさんに個展のために大きい作品を制作するのでアーティストインレジデンスに行くと伝えたところ、「それならクラウドファンディングしてみる?」という話になったのがきっかけです。 審査があるので誰でもというわけではないですが、クラウドファンディングのサポートを受けてみたいアーティストの方は是非ギャラリータグボートに問い合わせてみて下さい。 自分はSNSも大得意だしファンもたくさんいるからサポートは無しでも大丈夫そうというアーティストの方も、もし何か資金が必要な事になったら是非クラウドファンディングをやってみて下さい。 一部のクラウドファンディングに理解のない人が否定的な意見を言ってくることもあると思いますが、私のまわりではそういう人は思ったよりも少なかったですし、何か言われても別に気にする必要は無いと思います。1回やって慣れてしまうと意外と簡単ですし、案ずるより産むが易しです。